玉川温泉・後生掛温泉

玉川温泉源泉

盛岡にはもう一泊するが、時間があったので田沢湖を経て、

玉川温泉まで行くことにした。

玉川温泉には、観光客だけでなく、がん患者やいろいろな病を抱えた人たちが、

最後の望みをかけて来る。

源泉は、毎分9000リットル、98度の湯が吹き上がるようにして沸き、川となって流れており、

かなりの迫力がある。

また源泉近くでは、いたるところに噴気孔があり、硫黄くさい蒸気が噴出している。

立入禁止区域の噴気孔では、硫黄で黄色くなって、ジェットエンジンのような音を立てて

噴出しているものもあり、さながら地獄絵図だ。

地熱もかなり高く、岩盤浴用の小屋掛けがいくつかしてあり、ゴザをひいて寝そべっている人

で満員。

入れない人は、その辺の地面にゴザを引いて寝ている。

白濁した無料の露天風呂があるが、まったくの丸見え状態で、脱衣所も何も無く、

ひっきりなしに通り過ぎる観光客の目もあり、入るのはかなり厳しいだろう。

近くには、北投石という放射能を有する岩があり、ラジウムを放射しているという。

泉質は胃酸よりも強いという強酸性で、その酸の強さで、温泉水のみならず、温泉地全体に

強力な殺菌作用を及ぼしているという。

源泉地を散策した後に、玉川温泉の旅館の内風呂に入ることにした。600円

去年も1度入っているから分かっていたことだが、源泉100%の浴槽はピリピリし、

虫刺されなどの傷口に、とんでもなくしみる。

よく、「いい湯だ〜」などといいながら、温泉の湯を両手ですくって、顔を流している人がいるけど、

ここでそんなことをしたら、目が開けられなくなるだろう。

他に、箱蒸し、サウナ、寝湯などを満喫し玉川温泉を後にした。

時間があったので、八幡平アスピーテラインにある、後生掛温泉にも立ち寄った。400円。

入ってすぐに、泥湯の浴槽が目に入った。

名前の通り、墨を溶かしたかのような真っ黒な湯。

掛け流しではあるが、少々気持ち悪いなぁと思うが入る。

泥が沈殿しており、つかんで肌に塗りつけてみるが、結構面白い。

人気があるようで、入ってくる人も少なくないが、

それでも、小さい女の子には恐ろしげに映るようで、ヤダヤダと言いながら親から離れて、

出ようとしているのが面白かった。

15分ほど経って出ると、確かに肌がつやつやになったが、これは肌に泥が残っていることに

よるものだろうと思う。

その証拠に、泥ではないほかの温泉の浴槽に入ったら、つやが無くなった。

若干のぼせ気味で温泉を出た後は、近くの自然探求路を散策。

さっきの玉川温泉のように吹き上がるような熱湯も怖いが、ぼこぼこと沸く後生掛の泥の源泉も

不気味だった。

半熟の温泉黒タマゴを買い求め、八幡平アスピーテラインを経て盛岡に戻ったが、

温泉のハシゴで相当疲れた。