隅田川駅貨物フェスティバル

ヒマだし何か無料イベント無いかなとネットを探していたら、

JR貨物主催の「隅田川駅貨物フェスティバル」ってのを発見。

貨物列車で到着したての野菜が詰め放題100円!ってのにも惹かれる。

サイクリングがてら行ってみた。

会場は南千住駅近くで、近づくに連れて人人人、結構な人出だ。

不健全そうなマニアっぽいのばかりではなく、健全そうな家族連れもかなりの数。

地味なイベントかと思いきや、意外な人気のよう。

出入り口そばに自転車を置いて会場内へ。

さすが貨物駅だけあって、至るところ積み重なったコンテナだらけ。

入り口そばにも、日通のコンテナがドデンと置いてある。

日曜ではあるが駅は休みではなく、コンテナを積載したフォークリフトやトラックが

結構行き交っている。テープで立ち入り可能地域が制限されているが、この様子を見たら

安全のためには仕方が無いと思った。

コンテナに囲まれたメイン会場に到着すると、意外に狭かった。

総合案内所には、「野菜詰め放題の整理券は終了しました。」の貼り紙。

それでも、宮崎産の野菜がちょこっと販売されていたので、パプリカを購入。

焼肉のたれ試食販売もあったが、すでに試食はなくなっており、たれだけが並んでいた。

うーむ。10時からオープンのイベントに12時半に来るってのは遅すぎたってことか…

記念グッズ売り場に貨物列車をデザインしたマグカップがあった。

デザインもマニアチックでなく、ポップな感じでなかなか良い。

購入を考えて眺めていると、職員が限定品だよ!。次にこういうの作るかどうか分かんないよ!

と、アオってきた。500円と良心的な値段だし購入。

振り返るといつの間に自分の後ろに行列が出来てて、間もなく売切れてしまったようだ。

次に、冷凍コンテナ体験。マイナス25度のコンテナの中に入れるってヤツで、

真夏にやったらヨロこばれそうなイベントだが、あいにく今日は12月下旬のような寒さ。

軍手を渡され着用するように言われる。コンテナ内部の壁には触らないで下さいとのこと。

待っている間コンテナを見ると、日本石油輸送と書かれていた。

石油輸送と冷凍コンテナの関係を職員に尋ねると、経営の多角化で冷凍品も運ぶようになったとのことで、

石油を冷凍しているわけじゃない由。医薬品とかチョコレートとかも運ぶという。

自分の集団の順番が来た。コンテナがダレてきたとのことで、キンキンに冷えているという

別のコンテナに案内された。中に入り、扉が閉められる。送風口からガンガン出てくる冷気を

浴びながら、職員の説明を聞く。「みなさーんこのコンテナの重さは何トンあると思いますかぁ?…」

サイクリング中に体が温まるからアウターウェアを着てこなかったのだが、寒くてかなわん。

説明途中で扉が開きコンテナから退出。ほっとする。

フォークリフト展示のそばに居た職員に、積み重なったコンテナから、目的のモノを探し出す

方法とか、どうやって管理しているのか質問してみた。

とにかくコンテナだらけなので、そんな疑問が浮かんできたのだ。

職員曰く、コンテナはGPSとICチップで位置管理しており、

フォークリフトの運転席にあるコンピュータ画面で簡単に場所が分かるとのこと。

コンピュータ導入前は、コンテナ側面にコンテナの番号などが書かれた紙片を付けて、

その紙片を確認しながら荷役をしていたという。

目的のコンテナを探し出すまでに実に途方に暮れそうな手間がかかりそうだが、それでも、

年配の社員の中には新しいコンピュータシステムに馴染めずに職場を去ったのも居たという。

次に、廃物のオークションコーナーを覗いてみた。

車軸付きの車輪とか、連結器とか、誰が買うんだ!みたいなものも出品されていた。

聞いてみると、実際に車輪を入札している人はゼロだった。

仮に落札したとしても、1つ500キログラムほどというから、輸送は大変だろう。

転がしていくわけにもいかんし。

次に電気機関車、コンテナ車の編成を見た。

電気機関車はEH500。車軸が8つもあり2両が一つになったような化け物みたいなやつだ。

金太郎なんて愛称が付けられており、側面には金太郎のイラストが書かれている。

相当な力持ちなんだろう。

プラットホームから線路に下りると、機関車の馬鹿デカさが良く分かる。

ただ、周囲は撮影マニアばっかりで、人が写りこむのを嫌ってかブツブツ文句ばかり言って不愉快。

会場スペースは狭かったが、なんだかんだ言って1時間以上も滞在してしまった。

三ノ輪の砂場で天ざるを食べて帰宅。なかなか面白かった。