男前豆腐

ちょっと前から、変わったトーフがスーパーに並ぶようになった。

男前豆腐」「喧嘩上等湯豆腐野郎」「波乗りジョニー

風に吹かれて豆腐屋ジョニー」「ジョニ男」…

何で、ジョニーなんだというギモンもあるが、なにより値段が高い。

町の豆腐屋の2倍ぐらい高い。


ある日、賞味期限の近い「喧嘩上等湯豆腐野郎」が50円引きで売られたいたので、

買ってみた。

ティアドロップ型とでもいうのか、変わった容器に入っている。

封を開けてみると、喧嘩上等という硬派(?)なネーミングとは逆に、

半分豆乳というかカタチが崩れんばかりのやわらかいトーフが出てきた。

「小分けにしてレンジでチン。ポン酢なんかはいかがでしょうか」との文字があったので、

とりえあず、レンジでチンしてポン酢をかけ回してみた。

豆乳まみれになっていることからある程度予想していたが、かなり濃厚な味だった。

確かに美味い。けどこれは、普段から食べる豆腐じゃないなぁって思った。


この豆腐を作っている「三和豆友」という会社のサイトを見てみると、

お知らせのところに、「三和豆友食品株式会社と男前豆腐店株式会社の関係について」

という記事があった。

これを見ると、男前豆腐ってのは三和豆友と男前豆腐店の2社が作っているが、

男前豆腐店は三和豆友の元常務「伊藤信吾」氏が興した別会社であり、

こっちが元祖だぞと言わんばかりである。

しかし、調べてみると、男前豆腐の生みの親こそ「伊藤信吾」氏のようだ。


確かに「波乗りジョニー」と「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」のパッケージはそっくり。

「波乗り…」は三和の製品で、「風に吹かれて…」は男前豆腐店の製品。

ジョニーにこだわる理由は良く分からないけども、

よくある暖簾騒動みたいなものが起きていることは分かった。

ま、共存共栄でいいんじゃないかなぁ。