煮しめ

今日で2005年も終わり。

だけど、書いてるのは2006年。

今年はブログ溜めるのやめるぞ!

昨日の大掃除で、猫のエサが出てきた。というか、処分の決断を迫られた。

2年前までしょっちゅう、川越の伊佐沼公園まで行って、

野良猫どもにエサをやってたけど、いつしか飽きてしまって、

ほったらかしになってたヤツだ。懐かしい。

今日は、残りのエサを全部やりに、夕方から伊佐沼公園に行ってみた。

年末ではあったが、意外に道路は空いていた。それでも川口から1時間弱。

伊佐沼公園に着く頃には、すっかり暗くなってしまった。

猫がたむろしていた山に行ってみたが、口笛吹けども、猫エサのパックを開いても、

猫が出てくる気配が無い。

もう2年も経ったから、猫どもは居なくなったか。

暗い公園を懐中電灯片手に一周してみた。やはり猫は居ない。

帰ろうとしたとき、何かの気配を感じて、ある建物の裏を見てみた。

居た居た!猫猫。

エサを開けたら、寄ってきた。ニオイを嗅ぐも、しかし食べる気配は無い。

毛並みは悪くない。美味いもん食べてんのかな。

2年前は、猫エイズか皮膚病なのか、可哀想だがホラーな猫がいたものだった。

またたびをやったら、じゃれた。猫に触ろうとしたけど、ノミが不安なのでやめた。

猫じゃらしというか、釣竿の先にネズミ色のフワフワがある猫用玩具で、しばらく遊んでいた。

そのうち、クルマが止り、人がこっちに近づいてきた。

あー、あのオバサンだ。猫エサやっている人だ。前にも話したことがある。

2年前からあんまり変わってない感じ。今でも猫の世話しているんだな。

久しぶりと思い、「今晩は」と声をかけると、思いもかけない言葉が返ってきた。

「ここで何してんのよ!それ何?!」

問い詰めるような険しい口調だ。

「猫にエサやってんですよ。前にもお会いしましよね。」

「あんたなんか知らないわよ。猫獲りじゃないの?!だいたい大晦日のこんな時間に怪しい!」

ムムム!完全に猫獲り扱いだ。いくら説明しても、知らない、怪しいの一点張り。

猫の写真を撮り始めると、

「何撮ってんのよ!」と、再びお叱りのコトバ。

段々、腹が立ってきた。

−こんな時間に怪しいってんのなら、あなたも怪しい。あなたこそ猫獲りじゃないのか?

だいたい、ここは公園であって、あなたの庭じゃないから、誰が居ても怪しくないでしょ。

それに、あなたの猫でも無いのに、写真にイチャモンつけたり、一体何様のつもり?

あなたの猫だっていうのなら、公園じゃなくて家で飼ったら?

−言ってやろうと思ったけど、2006年を穏やかに過ごすためにヤメた。これは試練なのだ。

ただ、猫獲りと決め付けられたのは許せないので、謝罪を求めると、謝る必要は無いだって。

最後に、「猫を獲っていかないでよ」と捨て台詞を残して、去っていった。

呆れてモノもいえなかった。

2年間で、この公園で、何が起きたのかは分からない。

しかし、いきなり人をあんた呼ばわり、それに、侮辱するような言葉を発したことを考えると、

このオバサンは、もはや社会常識の通じない、普通に人と接することが出来ない状態だ。

動物愛護の精神は素晴らしいが、しかし敵を増やすようなやり方は、得ではないことを知るべきだ。

ムカツキながら帰りのクルマを運転中、ラジオのスイッチを入れたら紅白が流れてきた。

なんとも、後味の悪い大晦日になった。