気遣い過ぎれば…

村杉温泉露天風呂

会社の組合関係の人が、夕方から時間空いてる?と聞いてきた。

勤務先の本社の中で組合関係の支部長を担当しているその人と、

サブをしている自分と、書記を担当しているもう一人の3人だけでの話ということ

だったので、この前の土曜日の出張のときの話でもするのかなと思ってたけども、

わざわざ飲みながらの話ということだったので、一体なんだろうと思った。

ガード下の居酒屋に入ると、その支部長は「4月から課長に昇進するので、

組合の支部長をすることはできない。ついては次期の支部長のことだが…」と口にした。

私は、ヤバイと思った。ノンキにビールなど飲んでいる場合ではない。

「ここにいるどっちかで相談して決めてくれ!」とか言われたら、絶対に逃げねば…と

戦々恐々としていると、「実は書記の○○にお願いすることで決めているんだ…

相談無しで独断で決めてしまって本当にすまん」と支部長は言った。

いえいえ、そんなことならオイシイ酒になるから大歓迎!と思ったけど、

そんなことを言ったら、ただ面倒くさいことから逃げたいだけというヒトに見えちゃうので、

「誰かしら担当しなければならないわけだから、前もってこの人と言ってくれたほうが

すっきりして良いと思いますよ」と言った。

しかし、その後も何度もすまんすまんと言うので、

だんだんに、「自分が書記の人より劣っているから選ばれなかったのか?」

という妙な意識にとらわれるようになった。

面倒な立場に選任されずに済むワケだから単純に喜ばしいことなのに…

気遣いがあって、こういう酒の席を用意してくれたのだろうけども、

逆に変な意識を持ってしまったなぁと思った。