西川屋とうふ店
最近、豆腐は近所の豆腐屋でばっかり買うようになった。
川口市の「西川屋とうふ店」というのだけども、別に「男前豆腐店」みたいな有名ドコロではない。
とくに特徴の無い街の豆腐屋だし、立地的には、商店街のハズレ、鋳物工場の隣という
恵まれているとは言い難い場所にある。
また、ふだん、スーパーで1パック40円ぐらいの豆腐しか買ってなかった身分としては、
この豆腐屋の150円という価格設定にも、なんか縁の無さを感じていた。
そんなわけで、今まで素通りしてばかりいたが、ある日ふと買ってみようかという気になり、
木綿豆腐を1丁求めてみた。
店の主人は、豆腐を水槽からすくい上げて、パックに入れて、紙でくるんでくれた。
さっそく家で食べてみると、はっきり旨いと思った。大豆の香りがすばらしいのだ。
といって、男前豆腐のような、行き過ぎた感じは全然無い。
見た目はきわめて普通なんだけども、これが本当の豆腐ってものか!と
豆腐の実力を思い知らされた。
美味しんぼとかで良くある展開ですね。
○○なんてマズいよ。→山岡が旨い○○を持ってくる→こっ、これが○○、旨い!! てな感じ。
別の日に、絹豆腐、生揚げ(=厚揚げ)、湯葉なども買ってみたが、どれもこれも
大豆の香りが出てて、いい感じなのだ。
湯葉など、今までは、食感だけであんな味の無いものの有難がるヤツの気がしれん、ケッ!
などと思っていたけども、認識を改めることにした。
でも、いままで安物のまがい物ばかり食べていただけで、これが当たり前の豆腐なのかもしれない。
しかし、高けりゃいいのかと思い、168円の豆腐(男前豆腐みたいのじゃなくて普通のヤツ)を
スーパーで買ってみたけど、輸送過程で味が落ちたのか、たいしたこと無かった。
まあ、近所の豆腐屋は、地元相手に豆腐一本で勝負する日々だから、違いがあって当然なのかもしれない。
結構常連客が居ることに気が付いたが、それにしてもスーパーなどに負けずに続いて欲しい思う。