どんどん焼き
正月飾りを焼くために、近所の氷川神社のどんどん焼きに行ってきた。
神社に問い合わせたところ、午後7時30分から始まるとのことだったが、
仕事で遅くなり8時30分に神社に着くと、なんだか人気がない。
日にちを間違えたかなと思うぐらいにしんとしている。
鳥居をくぐって参道を進むと、燃やしている光景が目に入った。
しかし、燃やしている人など神社関係の人が数人居るばかり。
去年は、行列をつくるほどたくさんの人がいたのに一体どうなっているんだろうか。
これで稲荷神社だったら、まったくキツネに化かされているようだ。
とりあえず燃やし係(?)の人に断って、火中に正月飾りを放り込むと、
あっという間に炎に包まれ、妙な具合に変形していった。
何でこんなに人が少ないのか尋ねると、始まりの時間ではたくさん居たが、
もう遅くなったし寒いので帰ってしまったのだろうと云っていた。
出店が一つだけ出ていたので、甘酒を買う。
その店は饅頭も売っていて、試食用の饅頭がたくさん残っていた。
もう店じまいするからどんどん食べてと言われたのが、そうそう食べられるものではなく、
5切れぐらいでやめにした。
餅をふるまっているところに行った。
係りのおばちゃんが2人いるだけで、すでに焼かれて磯辺巻きになっている餅が
皿の上にずらっと並んでいる。
去年は焼かれてない餅をもらって、自分で炭火で焼いて食べるのだったが、
手間が省けて良いと思った。
ここでも、どんどん食べてと言われたが、なんだかかえって食べる気が失せてしまい、
1つだけ食べた。
のろのろ食べていると、カニかまみたいな棒状の餅を焼いたのも持ってきてくれて、
これも食べた。
神社に行ってからこれまでの時間、自分以外にどんどん焼きに来た客は居なかった。
お菓子の家を独り占めしているみたいな、不思議な独占感を抱いて神社を後にした。
来年もちょっと時間をずらしてどんどん焼きに来てみたい。