ゴロフ

ただでさえ下手くそなのに、練習をまったくやってなくて、

本当は行きたくなかったのに、ついつい、いい顔をして誘いにのってしまった。

ゴルフのことだ。

朝4時50分に起床して、迎えのクルマに乗り込む。

寒くてかなわん。

天気予報でゴルフ場のある宇都宮近辺の予想最高気温を見たら4度だという。

ゴルフ場に着いてパターの練習をやってみると、土がカチンコチンに凍っている。

ボールを落とすと、ピンポン玉みたいに弾んだ。

最悪なコンディションだが、まあヘタクソな身としては、

もっとめちゃくちゃになってしまえば面白いのにと思ってしまう。

最初のうちは、そんなに最悪なスコアではなかった。あくまで自分の中での話だが。

が、だんだんとフォームが狂ってきたのか、当たってもボールが上がらなくなって、

ゴロばかり出るようになってしまった。

芝生の上を転がるばかりだから、当然距離は伸びずにスコアは急降下。

OBも池ぽちゃも連発して、手持ちのボールが乏しくなってきた。

あ、池ぽちゃと言ったけども、氷結していたから池ぽちゃでは無いのかも知れない。

ニンゲンが氷に乗ったら間違いなく割れるから、取りに行くにも行けない。

しかしあるコースで池に打ち込んだときは、池のふちが緩い芝生の傾斜になっていたおかげで、

ボールが池の上をコンコンと弾んで、もとのコースに戻ってきた。

プロゴルファー猿でもこんなワザは無いだろう。と思った。

午後は寒さが厳しくなってきてカラダを変に冷やしてしまい、

最終ホールではハラの具合が悪くなってきて、用を足すまで一刻の猶予も無い状態になってしまった。

散々叩いた後に、コロンとカップインしたら、速攻でクラブハウスに駆け込んだ。

これも、プロゴルファー猿ではありえない設定だろう。と思った。