銚子サイクリング
銚子までサイクリングに行ってきた。
13時33分に川口を出発。
銚子までの距離は概算で120キロ。
普通だったらこんな時間に出発したのでは帰って来れるわけがないのだが、
今回は帰りに電車を使うから問題ないのだ。
と言っても、自転車をそのまま電車に載せるのは無理な話で、
自転車をバラして輪行袋という運搬袋に収納するのだ。
今回のサイクリングでは、ジャイアントのクロスバイク、「エスケープR3」を
駆ったが、この自転車は前後輪とも簡単に取り付け取り外しができる、
クイックレリーズハブという機構の採用とともに、ドロヨケもキャリアも
取り付けてないシンプルな状態なので輪行にもってこいだ。
いつものジェイミスオーロラは、ドロヨケとリアキャリアを取り付けたために、
輪行袋に入れるのにそれらを外さなければならなくて面倒なので、今回はお休みだ。
…
大渋滞の県道草加流山線を快調に走って、1時間後の14時33分。千葉県の流山に到着。
渋滞道路を自転車で走るのは気分が良いものだが、渋滞を避けようといきなり左折して
くるクルマには要注意だ。渋滞でイラついているのか、全然安全確認しないことがある。
流山からは柏へ向かう。
途中、「meets.」というマイナーな感じの100円ショップに立ち寄り、
自転車用品コーナーに行く。お目当ては、自転車の「裾バンド」。
伸縮性のあるマジックテープだ。
ごちゃごちゃ並んでいる商品棚を上から下に視線を動かす…あった!
チェーンやギアがむき出しになっている自転車に長ズボンで乗ると、裾がフロントのギア板に
絡まったり、チェーンの油で汚れたりするが、裾バンドを裾に巻き付けることで、
そういったことを防ぐのだ。
本来の使い方だけでなく、モノに巻き付けて固定するのに重宝する。
最近は結構大きい「ダイソー」でも裾バンドを見かけなくなってしまった。
普通に買えば500円以上はするシロモノだが、以前に100円ショップで買ったことがあるので、
そんな値段では買いたくないのだ。
結局5セットも買ってしまった。14時56分出発。
…
国道6号を北上し、利根川に出る。風景が広がったが、どんよりとした空模様が気になる。
とりあえずデジカメで一枚撮影すると、充電不足の赤ランプが点灯している。
これから先いろいろ撮ろうと思っていたのに…
携帯電話に着信記録があったので、発信先にかけてみる。
アンケート調査会社からだった。少し話してお断りした。
利根川沿いのサイクリングロードを海に向かって走る。15時25分出発。
以前、走ったときはかなりの追い風だったのだが、今日は微弱ながら逆風。
追い風を期待して、時速30キロ以上で走ろうと思っていたのに、アテが外れた。
おまけに海まで82.5キロの距離標が出てきて、気分が沈んでくる。
寒さのせいか、時間が遅いせいか、今日はサイクリングしている人はさっぱり見かけない。
たまにイヌの散歩をしている人などが居て、サイクリングロードは貸切状態。
それにしてもハラが減った。出発前にブランチをとっただけで、後は何も食べて無いのだが、
サイクリングロード沿いには見事に何も無い。国道6号沿いで何か買っておけば良かった。
ハラが満たされていれば哲学的な思索に耽ることが出来ただろうに、
クリームパンとかニクまん食べたいなとか雑念ばかり浮かんでくる。
海から66.5キロ地点。ここまでは印旛沼サイクリングの時に来た。
この先は未知の道。
矢口(やこう)スーパー堤防に差し掛かると、すぐにミニストップがあったので立ち寄る。
クリームパン、コッペパン、ニクまん、ホットのゆずハチミツ飲料を買う。
店内には買った物を食べられるスペースがあった。しまった。ミニストップは店内で食べられるんだった。
カップラーメン2個買ったほうが安く済んだな。一息ついて出発。16時31分。
ここはスーパー堤防発祥の地だそうだ。堤防上には紀文東京工場、日本食研などの大きな工場がある。
紀文の工場で焼きたてちくわとかはんぺんとかの直売所でも無いかなと思ったけども、ぱっと見無さそうだった。
しかし、ここまで来ても「東京」工場って名乗るってのは…
スーパー堤防が終わり長豊橋を越えると、サイクリングロードは未舗装になってしまった。
芝のような雑草と土っぽい道だが、路面は締まっていて走れないことは無いが、
すぐに終わりそうにないので、併走する国道356に移って走る。
この先も橋が現れるたびに、サイクリングロードに戻ってみるが未舗装が出現するので走りにくい。
国道356も必ずしも路肩が広いところばかりではなく、後から大型車がすれすれで追い抜いてきたりして
怖い思いをした。
すっかり暗くなってしまったが、「銚子50km」の標識が出てきて、まだまだ先は遠い。
佐原の市街に入る前に、国道356は利根川から少々外れる。国道から外れて川沿いに行く努力をしようか、
それとも国道を進むか迷ったが、確実な国道を行くことにした。
夜の国道はクルマが危ないので、再び川沿いに行くとサイクリングロードに出たが、明かりも何も無い
ので走りにくかった。
更に、たまに夜の散歩をしている人に出くわしたが、なぜかどの人も黒いジャージを着ていて、
目立たないことこの上なく、国道と比べてどちらが安全かは一概に言えないだろう。
東関東自動車道の利根川を渡る橋には、歩行者・自転車道が併設されていて対岸に渡れるように
なっていたのは面白かった。
このあたりはサイクリングロードは国道356号から結構離れてしまっている。
サイクリングロードは暗いものの、日没後は風も収まって、
また未舗装箇所が出てこないので結構走りやすい。ただ、たまにクルマ侵入防止用のバリアが現れるので、
よそ見運転は危険だ。
下流に向かって左側に、鹿島臨海工業地帯のプラントの煌々とした明かりが見えている。。
自然の美しさも好きだがこういう無機質な美(?)も好きなので、こういうのが見えてくると
ワクワクする。
河口から15キロ地点で、突如未舗装になってしまった。しかも、利根川から離れて農家のような
敷地を通り抜け、古い住宅街に入ってしまった。サイクリングコースの表示も無くて困る。
適当に細い道をくねくね走ると、国道356に出たのでそのまま走る。
国道沿いに「海から○○キロ」の距離標が現れた。
これまで走っていて気が付いたのだが、この距離標から内側が堤防の内側というか、
河川敷という扱いになっているようなので、ここから先は、川沿いのサイクリングロードは無いようだ。
19時33分。銚子の市街に到着。久々に街だなぁと思ったが、開いている店は皆無だった。
犬吠埼灯台まで僅かな距離なので行くことにするが、結構急な上り坂が現れたりして参った。
銚子電鉄の犬吠駅に立ち寄るが夜は無人で、土産モノ売り場も閉まっていた。
ライトアップされて闇夜に白く浮かび上がる灯台が見えてきた。
犬吠埼灯台にはみやげ物売り場兼旅館のような建物が並んでいる。
帰るの面倒だし、このまま泊まりたいなぁという気になってくる。
夜8時近い時間だが、クルマで灯台見物に来ている人たちが数人居た。
200円払えば灯台の中に入れるのだが、こんな時間では当然閉まっていた。
雨がパラついてきたし、帰りの電車のことも調べてなかったので不安になり急いで銚子駅に戻る。
銚子駅前で自転車の前輪を外し、タイオガのコクーンという輪行袋に自転車を収納する。
オッサンが一人、物珍しそうに話しかけてきた。川口から来たというと驚いていた。
バラす作業中にオッサンが自転車を押さえてくれたのでありがたかった。
銚子駅はsuicaが使えなかった。東京までの切符を買うと、2,210円もした。
駅前のコンビニでビールとおでんとチーズを買って、20時44分発の千葉行きの総武本線普通列車の
最後尾車に乗る。最悪なことにロングシートだが、客が居ないので人目を気にせず飲み食いできた。
しばらくして落ち着くと、川口に何時に着くかなぁ…と気になり出した。
乗換案内のサイトで調べると、日付が変わって0時13分。
3時間半もかかるのかと驚いた以上に、次の電車では川口に行く接続が無いことが判明しアセった。
目的地まで自転車で行き、帰りは電車に載せて帰ってくるやり方は行動範囲が広がっていいと思ったけども、
次回からはきちんと終電を調べることにしよう。
走行距離:134.9キロ。走行時間:5時間51分