ゼネコンのやりかた

会社が、某A建設という大手ゼネコンに発注している物件があるのだが、

そいつは、仕事が進捗するにつれて、

原材料高騰だのなんだかんだ理由をつけて、最初の見積金額よりも

数億円高い請求金額をふっかけてきた。

まったく話にならないので、会社の系列の建築事務所に積算させてみたら、

そんなにならないことが判明した。

さらに、付き合いのある建設業者数社に、同じように見積もりを取らせてみたら、

やはり、A建設の言ってきた価格よりもはるかに低価格でできることが分かった。

会社としては建設コストが安い方が当然良いわけで、工事の一部を付き合いのある業者に

任せられないだろうかとA建設に申し入れた。

A建設はOKを出してきたが、数日後、付き合いのある業者は、

納期までに間に合わないとか、やはりできないとかいろいろと理由をつけて、

次々と断りの連絡を入れてきた。

一体どうなってんだと思ってたら、ある業者から、ここだけの話だが、

A建設から「仕事を引き受けるな」と圧力をかけられたのだと言ってきた。

公正取引委員会に下請法違反で訴えれば面白いことになりそうだ。

まぁ、実際に訴えたら、A建設はペナルティを受けるかもしれないが、

その業者は完全に潰されてしまうだろう。

実に陰湿なことをするものだ。

こういうのはなにもA建設に限ったことではないだろうが、

実際にこういうやり方を目の当たりにして、

ゼネコンってのは本当にキタナイ商売してるなぁと感じた。

最近は談合に厳しい目が向けられていることもあって、

ゼネコンが公共工事を安く落札するケースが多いが、

結局下請け業者に全部損を押し付けているとのうわさも聞いたことがある。

あながちウソじゃないだろう。

自分らは絶対に損をしないで、うまくやる。

やつらは、ゼネコンじゃなくてゼニコンだ。