横浜中華街へ

ゴールデンウィークの後半の連休の初日。

山形県内の事業所のA氏が出張で東京に来ていて、今日は一日

空いているというので、ドライブに出かけた。

A氏はもともと一緒の部署で働いていた人なので、気心は知れている。

帰りの羽田発の飛行機の時間に余裕で間に合わせるためにも、

近場の横浜中華街に行くことにした。

第二京浜を通ると、面白いぐらいに信号に引っかかりまくり、

自転車で行くのと変わらないぐらいの所要時間になってしまった。

中華街そばのタイムズの大きなパーキングに停め、散策。

ものすごい数の観光客に圧倒。毒ギョーザとかフリーチベットなどどこ吹く風だ。

パレードらしきものが催されていたが、ちょうど昼時なので、腹ごしらえを先にする。

「メインストリートっぽいところに面している店よりも、ちょっと横道に入ったところに

あるような小さな店がいいんだ」ということを言われたので、そういう方針で店探し。

且つ「芸能人の色紙があるような店はダメだね」とも言われた。

なかなかいろんな基準があるんだなと思ったが、店先に「VVV6で選ばれた云々」と

アピールしている貼り紙が出ているところに決めてしまった。

あれ?と思ったが、A氏曰く「色紙はダメだけど、テレビに出てるのはいいんだよ」

「福満園」という店で、四川チャーハンが番組で紹介されたそうだ。

店内はそこそこ混んでいたが、さほど待つことなく、四川チャーハン、タンタン麺、

飲茶2種類、飲み物が出された。

最初辛い!と思ったが、激辛ではなく、まぁ旨かった。

タンタン麺も普通にイケた。

感動モノではないが、決してハズレの店では無く、満腹・満足で店を出る。


何か土産モノを買おうと、中華版スーパーのような店に入る。

ピータンが200円台のものと3倍近く高いものがあり、食べ比べのために両方買って

みたが、高いほうが明らかに旨かった。安物はアンモニア臭がきつかった。

ミニチュアっぽい甕に入った紹興酒(300円程度)は、ふくよかな感じがゼロ。

安い「月餅」(200円弱)は、蓮の実入りのはずなのに、あんこばかり。

安物には理由があるということを改めて思い知らされた買い物だった。


中華街のメインの通りに、一軒だけ怪しすぎるたたずまいの店があった。

「安楽園」という店で、おそらく、昭和30年代の築なのではないだろうか。

店は大きいが、全体的に古臭い。

ほかの店はそれなりの客の出入りがあるが、この店は観光客は素通りだ。

古きよき時代というよりも、入ったら最後、妖怪が出てきて取って食われそうな

感じだなぁと思った。おっと、営業妨害になってしまうので、慎まねば。

普通の店では、店先にメニューというか、店をアピールするような掲出物があるのだが、

この店は、ドアに「営業中」の旨の貼り紙が一枚あるだけ。

「お気軽にお入り下さい」とも書いてあったか記憶定かではないが、

とても「お手軽感」からはほど遠い。

今度是非実地調査をせねばと思う。


中華街から出てパレードを見ようとしたが、既に終わっていたようだ。

氷川丸がリニューアルオープンしたのをニュースでやっていたので、山下公園に行ってみるが

大行列を見て、船内に入るのは断念した。

近くに人だかりがあったので、見てみると大道芸というか路上パフォーマンスだった。

南キャンの山ちゃんみたいな話し方の若い男性が

火の付いた棒でジャグリングなどをして、なかなか見応えがあった。

正直、コレはすごい!と思って釘付けになってしまった。

いよいよ大詰めの芸、非常に高所にある一輪車に乗りつつジャグリングという

段になって、「大事なハナシがあります。終わったら帽子を持って皆さんのもとを…」

と言い出したのをシオに去ることにしたが、一体いくら集まったのだろうか。