組合旅行(2)

旅行2日目。朝風呂に入り、目を覚ます。

朝飯はバイキング。最上階の会場には、浴衣姿で旅館のスリッパをぺたぺた

言わせながら客が入ってくる。なんというか養鶏場のブロイラーが

エサを与えられているような感じに見えてくる。

いろいろと皿に入れていくうちに、いろんな味の汁気が混ざってきたりして、

非常にコキタナイ感じになってきて、食べる前から既に胃の中を再現しているような

状況になってくる。バイキングはどうも好きになれない。


ロビー集合時間近くなったので、ホテルの売店に行ってみる。

製造は東京で販売は観光地というインチキ土産ばかりが

ハバを効かしている今日この頃にあって、意外に地元産のモノが揃っていた。

お菓子と小アジの干物を購入。小アジの干物はこの時期だけだそうだ。


ホテルのバスで港に向かう。昨日とは違う場所だが、

今日はイルカと触れ合うイベントが予定されている。

到着した場所は、まるっきり港。

鴨川シーワールドとは言わないが、てっきりプールみたいな場所があって、

そこでイルカと戯れるのかと思っていたが、港のなかに生簀があって、

そこに3匹のイルカを飼っているという。

事前のレクチャーで、イルカは背びれで個体判別が出来るということを知った。

漁師が着るような胴長を身に付けて、小さなポンツーンで生簀に向かう。

3組に分かれて、それぞれ1匹のイルカが担当。

自分たちに付いたイルカは、サクラちゃん(だったかな)

観客をチラ見して、バッチャーンと水を掛けるクセがあると言われていたが、

その通りにされた。まあ、それでもおとなしめだったから、

このクソイルカ!とは思わなかった。

地味な生簀に飼われているが、なかなか芸達者なイルカだ。

ジャンプとか投げ輪拾いとか、いろいろやってくれた。

イルカの皮膚は、ゴムを水に濡らした感じだった。ナスを濡らした感じにも似てる。

強くこするとアカが出てきた。なかなか皮膚の代謝が活発なようだ。

エサも与えられたり、今回の旅行で一番楽しかった。


時間があったので、伊東駅前で再びみやげ物を物色。

「あげまん」売りのオバちゃんがやたら元気だったので、一つ買ってみると、

なかなか美味しかった。

マンジュウを揚げたもので、なんかどこかで食べたような味なのだが

思い出せない。

8個入りのを一箱買う。

帰りの踊り子号は、スーパービューじゃない、普通のやつだった。

雲泥の差。同じ料金払うなら、スーパービューに限る。

車中では再び駅弁とビール。食って飲んでばかりで、確実に更に太った。


帰宅後、あげまんを食べてみたが、なんだか油っこくて、現地で感じたような

美味しさは半減していた。