組合旅行(1)

会社の労働組合旅行で伊東に行ってきた。

所属部門の関係上、労働組合員ではないので本当は行く権利も

義理も無いのだけども、寸前でキャンセル者が出たものだから、

代わりに行って欲しいと依頼を受けたので仕方無い。

仕方無いと書いたが、本当はタダで温泉旅行が出来るから、

それほど悪い気はしなかったけど。


東京駅10:30に集合。11時頃のスーパービュー踊り子号に乗車。

大きな窓に、ゆったりとしたシートピッチ。素晴らしい列車だ。

が、景色を楽しむ間もなく弁当とビールが配られ、飲み食いしているうちに

伊東に到着。

迎えのバスに乗り、暖香園というホテルにチェックイン。

いかにも社員旅行のドンちゃん騒ぎにもってこいといった風情。

再びバスで、港へ。

海中の様子が見える遊覧船に乗るというイベントがあるのだ。

ただ予約した船が出港まで2時間近くあり、みやげ物屋をうろつくが

時間を持て余し、伊豆の地ビールなどで、再び飲みになってしまった。

出港時刻になり、はるひら丸イルカ号に乗船。その名の通りイルカを模している。

船内は結構な客数。海底席(?)は満員だった。

案内のオネーサンは、なんだか気だるそうな感じでガイドをはじめた。

出港してすぐに停船。岸からそれほど離れていないが、魚がたくさん見えるという。

そんなこと言われても、海底が見えないんだから分からんと思ったが、

帰りに、海底席の客と入れ替えるという。

手石島という島に近づく。その昔、サルを放して観光地にしようと目論んだが、

何にも無い島なので、サルは島から泳いで逃げ出したという。

本当は、餓死したのではないかと思った。

港に戻る直前で停船。海底席に行く。水面からみた海はかなり透明だが、

ガラス越しに見る海底はかなりミドリがかっていた。

最初良く見えなかったが、やがてサカナがチラホラ見え出した。


地味なイベントは終了し、宿に戻る。

温泉は、オーバーフローしているから、掛け流しと思いきや循環だった。

伊東温泉は湯量豊富なんだから、変な小細工しなきゃいいのに。

露天風呂にいたっては、プールかと思うぐらいの塩素臭。


晩飯というか宴会は、大広間。ありがちな旅館のメニュー。

最初は自席でおとなしく飲み食いしていたが、酒が入るにつれ、

テンデばらばらの場所に移動。

元の席に戻ると、固形燃料の小鍋のなかみは、すっかり汁を吸いきってしまい、

食えたものじゃなかった。

まぁ、酔っ払っているからどうでも良くなってたけど。

大広間の後はほかのヒトの部屋で2次会。とりとめも無い時間が過ぎていき、

夜中の1時頃に、自分の部屋のフトンにもぐりこんだが、

同室の年配のヒトのいびきにはほとほと参った。