キノコ
久々に自転車で会社に行ってみた。
今年の10月は例年より雨の日が多く、なかなか自転車に乗れてない。
いつも着替えしている皇居の芝生に着いたら、芝は昨日までの雨を含んでいて、
ちょっとイヤな感じだったが、何かいつもと違う感じがした。
キノコがあちこちに生えていたのだった。
朝晩の空気の感じで季節の変化は分かるけども、キノコのような、
具体的に季節を表すモノを見ると、ああ、秋なんだなと実感できる。
別にキノコは秋だけのものじゃないけど、自分の中では秋のモノだからいいのだ。
何となく美味そうに見えたが、毒キノコかもしれないし、手を出すのはやめた。
スーパーとか八百屋で、人工栽培のキノコは年がら年中売られている。
昔は、シイタケ・ナメコ・エノキ・ブナシメジぐらいしか店先に無かったような気がするが、
今は、マイタケ・エリンギ・マッシュルームは当たり前に並んでいる。
アワビタケ、タモギタケ、ヤマブシタケとかもタマに見かける。
確かに種類は増えたと思うが、シイタケ・マイタケ以外は、大してダシが出るわけでなく、
味の点から見るとイマイチだ。
山間部の道路沿いに、よく天然モノのキノコが売られているが、そういったモノには
全然かなわない。
そういう天然モノの中での、私のオススメは「チタケ」。
折ると白い液=チチ(乳)が出てくる茸(タケ)というのが名前の由来。
栃木県以外では知られていないキノコで、シーズンは夏〜秋。
ただ、乾燥・冷凍したものも売られていて、年中食べられる。
で、チタケのどのへんがオススメかというと、良いダシが出るところ。
チタケとナスをしつこく油で炒めて、水を入れて、醤油・みりんなどで味を調え、
そばつゆの出来上がり。
面倒だから、醤油・みりんの代わりに市販のめんつゆを入れてしまうこともあるけど。
チタケそのものはボソボソして、段ボール紙を食べているかのようで、そんなに美味く
ないけど、ダシは絶品。
今時期は生チタケは無理だけど、また地物のキノコが食べたくなってきた。