奥日光の温泉

日光龍頭山の家の温泉

今日は、天気も良いので温泉に行ってきた。

場所は、奥日光の竜頭の滝のそばにある、「日光龍頭山の家」だ。

ここはネット上での評判が良いので、少々気になっていた。

国道120号を日光から戦場ヶ原方面に進み、竜頭の滝の上の橋を渡る手前に、

左側に入る砂利道の林道がある。

林道の入口には入浴可の木の看板が出ているので、温泉があることは分かるが、

わざわざ寄ろうという気にならないような感じだ。

で、その林道を数百メートル行くと、目的の山の家が見えてくる。

山の家というだけあって、山小屋的な雰囲気だ。

玄関先で、ゴメンくださいと何度か言ってみたが、ひっそりして誰も出てこない。

仕方なく、中に入ると食堂があり、膳が二つほど並んでいた。泊り客の分だろうか。

調理場に誰か居ないかと思って、声を掛けるが、返事が無い。

バカらしいと思ったが、玄関先にその山の家のパンフレットが置いてあって、電話番号が

書いてあったので、携帯電話を掛けてみた。

電話したら宿の電話が鳴った。当たり前だ。

しばらくして奥のほうから「はーい」と声がして、私と話をしている声が聞こえてきた。

不思議な感覚。

おかみさんが出てきて、風呂まで案内してくれた。一人500円。

内湯のこじんまりとした湯船からは硫黄のにおいがし、茶色く濁ったお湯が静々と溢れていた。

温泉らしい温泉だ。また、他に客も無く、風呂は貸切同然だった。

旅館には悪いが、お湯が汚くなるから、客は少ないほうが良いと思っている。

首都圏近郊の日帰り温泉が、人ひとヒトでごった返しているのを見ると、なんで、もっと

静かなところに行かないんだろうと不思議に思う。

そんなに塩素臭くて、垢の浮いたような風呂が好きなんだろうか?

ヒトが押しかけてくる温泉施設は、大概循環風呂で、脱衣所は妙に饐えたニオイが漂い、

洗い場はヌメヌメして気色悪い。

このヌメリを、温泉独特のモノだと勘違いしてヨロこんでいるヒトがいるからカワイソウだ。

ヌメリの正体は、生物膜といって、ばい菌というかアメーバというかが、膜を作っているだけなのだ。

おお、気持ち悪い。

ここは私が温泉に求める、「源泉掛け流し」をしっかりクリアしていて嬉しかった。

また、ここは硫黄泉だが、硫黄の殺菌効果は、自分のような汗っぽい人には良いと思う。

2〜3日はからだから硫黄っぽいにおいが消えないが、汗のにおいも防げるのだ。

30分ばかりの滞在だったが、温泉を堪能した。

次はどこの温泉に行こうか調べなくては…