仙台まで

新そば

入院している祖母の見舞いで仙台に行った。

時間があったので、山形を回った。

国道113号沿いに、「赤芝峡」という紅葉の名所がある。

遊歩道が整備されていて、片道徒歩で20〜30分程度だ。

一度行って見たいと思ってたところだったが、肝心の紅葉はまったくダメだった。

ネットで調べたら「見頃」と出てたのに!

中年の人たちが結構歩いていて、みな満足そうにしていたが…ワケが分からん。

まあ、紅葉はダメでも峡谷としての景色は満足できた。

赤芝峡の先、米沢方面に向かう途中、道路左側に「森のめぐみ」という小国町森林組合の販売所がある。

「きのこ」と言う文字が見えたので、寄ってみた。

それほど大きくない駐車場は満杯だったが、何とか停めた。

キノコ汁300円があったので、頼んでみた。ダシが効いていておいしい。

店内に入ると、地物のキノコが豊富に売り出されている。

「天然舞茸」「原木なめこ」「本しめじ」「しし茸」「ひら茸」「かぬか」「くり茸」…

他にもあったが、覚え切れない。とにかく素晴らしい品揃えだった。家まで近ければ買いたかった。

丁度、期間限定・日にち限定で「新そば食べ放題」というのがメニューに出てた。1,200円。

かけそばが600円だから、2食分食えば元が取れる。と思ったのが間違いだった。

「わんこそば」みたいにどんどん出てくれば、たくさん食べれたのだろうが、

皿が空いたら、おかわりをして、しばらくして持ってくる形式だったから、

おかわりを待っている間に、ハラが一杯になってしまった。

そばは消化はいいけど、すぐに満腹になってしまうのだった。そばの味はまあまあだった。

小国の山道から米沢の盆地に入ると、街路樹が紅葉してた。赤芝峡より遥かにいい色していた。

山形から笹谷峠を越えると、仙台市に入る。

仙台側の笹谷インターチェンジのすぐそばに、「一乃湯」という新し目の温泉があるのを見つけた。

日帰り入浴1000円という値段設定に驚かされたが、せっかく来たから入ってみた。

泉質は「芒硝鉄泉」という、全国でも非常に珍しいものだそうだ。湯は茶褐色だ。

オーバーフローしていると言う割には、浴槽の外へお湯が流れていなくて、ムムムと思った。

風呂場の外に飲泉場があったので、飲んでみたがマズかった。美味しい温泉なんて今まで無いけど。

いろいろ言ったけど、帰ってから調べてみたら、かなり効能のある温泉だった。

もっと、浸かっておけば良かったと後悔。

寄り道ばかりしたおかげで、祖母のいる病院に着いたのはすっかり夕方になってしまった。