ボケ?
何年ぶりだろうか。近くまで来たので、母校の大学に行ってみた。
西門からまっすぐ行き、突き当たりを左に曲がり、すぐ右に曲がり、
坂を下りると、所属していたサイクリング部の部室が、ほらあった!
ということに、なるはずだったが…
西門からまっすぐ行ったら、車両通行止めになっていた。
あれ?
そうか、在学中から、ここの大学の人文学部の教授の発案で、車両の減速のために、
やたらめったら学内の道路にハンプ(デコボコのこと)が設置されていたが、
いよいよクルマまで入れなくしたんだな。
ちょっと戻って、西門からすぐ左に入る道に入って行くことにした。
工学部の脇を通り抜けて、T字路にぶつかったが、右に行くのか左に行くのか分からなくなった。
左に行ってみたら、違ってた。
右に行ってみても、部室に至る交差点がどこだか、はっきりしない。
目印になりそうな建物は見覚えのあるものばかりだが、並び順がうろ覚えになっていた。
う〜ん…ここで曲がるんだったかな…
まっすぐ進んでいったら、また車両通行止めに突き当たってしまった。
もう、私のクルマの動きは、挙動不審になっている。
卒業生と言っても信じてもらえないだろう。
少し戻って、やっと部室に至る下り坂の入口を見つけた。
西門に戻るときも、また道が分からなくなりかけた。
大学構内を出た後で、住んでいたアパートに行ってみたが、これまた道順がアヤフヤだった。
4年間通っていたところであっても、これほどまでに忘れてしまうなんて、
自分の記憶の脆さに、愕然としてしまった。
こんなふうに、何もかも忘れてしまうんだろうか…