シャッターの街

青島食堂

以前、友達と新潟ふるさと村に行ったとき、昔の暮らしぶりを展示する

写真コーナーに「シバキ靴店」という、痛そうな名前の靴屋が写っている

のを見て、大笑いしたことがある。

で、そのシバキ靴店を調べたら、今でも営業をしていることを知って、

どんなところか見に行こうということになった。

というか、あまり外出に気乗りしない友達を何とか誘い出し、

その店のある新潟県長岡市に向かった。


出発しておよそ2時間、雪景色の長岡に入った。いよいよ例の靴屋だ。

勝手に店の写真なんか撮ってたら「こらシバくぞ!」とか言われちゃうのではと期待していたけど、

なんと、シャッターが下りてた。

シャッターには何の変哲もなく、「SHOES・BAG SHIBAKI」と書かれていた。

実際に行ってみると、全然面白くなかった。がっかり。


ちょっと先に、「フードショップうれしや」という店を発見したけど、ここもシャッターだった。

日曜の夕方に閉まっていては、ちっとも嬉しくない店だ。


シャッターが下りている店は、ここだけではなかった。というか、ほとんどの店が閉まってた。

目立っているのは、サラ金のネオンぐらい。

日曜の夕方、しかも、メインストリートだってのに、どうなってるんだろうか。

日本語が無ければ、北朝鮮とか昔のロシアの街ですとか言われても分からないだろう。


気を取り直して、長岡の一つ先の宮内駅前にある、新潟ラーメンの草分け的存在の

「青島食堂」に向かった。

ボロい風情のその食堂だったが、美味しいラーメンにありつけた。

シャッターが下りてなくてよかった。