真壁のひなまつり

ひなまつりマップ

サイクリング旅行2日目。とは言っても、今日は自転車では走らない。

真壁の朝は非常に寒く、なかなかフトンから出られなかったが、

朝風呂に入るべく意を決して起床。

風呂場には、浴槽に木のフタがしてあった。それをどけるのに一仕事。

お湯はかなり熱く、かなり水で薄めてやっと入れる温度にする。適温になれば極楽な朝風呂だ。

風呂から出て、8時に朝飯。おかずの一品に郷土料理の「すみつかれ」というのを出してくれた。

2月の初午の時に食べるという。大根・人参・大豆・酒粕などが入っていて、多少酸味がある。

7軒の家に呼ばれて、すみつかれを食べると健康に過ごせるとか言ってたような…

変わった味と宿の人は言ってたが、おいしかった。

他は、納豆、シラス、のり、生卵、梅干、漬物、味噌汁と普通の朝ごはんだったが、

郷土料理が一つ出てくると、それだけで特別な感じがして良い。

10時少し前に、出発。

旅館の目の前の「伝正寺」に寄る。寺の由来を見たが、所々ペンキが剥げてて良く分からなかった。

昨日、筑波休憩所で出会った夫婦から、真壁では家々が雛飾りを観光客に見てもらうイベントを

やっていると聞いて、それなりに見る価値がありそうだったので、真壁の町に行くことにした。

宿でもらった、真壁のひなまつりの地図・チラシを頼りにすることにする。

たいした祭りでも無かろうと思ってたら、アテにしていた無料駐車場は満車。

立て看板に従って、町営の駐車場へ。200円。こんな田舎で何でカネ取るのかと思った。

車を降りて、真壁の街を散歩。もらった地図は2種類あって、

一つが、真壁の商店案内。もう一つが、どこにどういうひな飾りがあるかという案内図。

商店案内をもとに、友人の一人が、がんもどきを買いに、「明治屋」という豆腐屋に行くが、

まだ出来てないとのこと。豆腐屋って朝早いのでは…

真壁高校の出店があって、「まかべ焼き」という五平餅そっくりなやつを買う。100円。

「まかべ焼き」とは言ってるが、おそらく期間限定だろう。

真壁の街並みは良く見ると、戦前からの重厚な建物が多く、また江戸時代からの建物も

数多く残されており、それらは文化財登録されている。

家々(といっても普通の家じゃなくて、商家だが)は、それぞれの自慢のひな飾りを

観光客に見えるように展示している。観光客もかなり歩いていて、活気があった。

町おこしがうまくいった例だろう。

真壁郵便局跡の建物に、かなり大きなひな飾りがあった。写真を撮るときは、

その大きさが分かるように、ひな飾りの隣り誰か人に並んでもらうと良いと係員が言ってた。

ただひな飾りを見せているだけではなくて、出店もちょこちょこあった。

ミニサイズの干し芋がかなり入って、1パック300円だったので3パック買う。

念のため産地を聞いたら、茨城産だった。最近は安いと思っても中国産ばかりなので嬉しい。

ひな飾りも見て回っているが、こういう出店についつい目が向く。

地酒の2合ビン、農産物売り場で大根・ねぎなど買ってしまった。重い…

甘酒が50円を見つけて購入。

酒蔵もあったので、寄ってみた。「公明」という酒があった。某政党は買ってるんだろうか。

なんとも言えないネーミング。

オバサンたちが、「ここは外せない」と言っていたのを聞いて、「塚本家」に寄った。

ここは江戸時代のひな飾りがあった。人形たちに魂が宿っていそうな気がする。

ひな飾りも、これだけたくさん見ると、時代時代で顔に違いがあることが分かった。

「宮本精肉店」という普通の肉屋があったが、昔ながらのコロッケ50円とあったので、

ついつい買う。おいしい。

そろそろ戻る。朝寝坊の豆腐屋、「明治屋」は開店していて、友人は無事がんもどきを購入できた。

駐車場に戻ると満車になってて、入れない車が列をなしていた。かなり広いのに…

これでは無料にするより200円取ったほうが混乱が無くて良いのかもしれない。

つまみ食いばかりしてたが、昼になったので、真壁市街から離れた「日月亭」というそば屋へ。

ここも真壁のひなまつりのチラシに載ってた店で、美味そうなことが書いてあった。

もりそば大盛り800円。素朴な二八そばだが、美味かった。アタリだろう。

その後、つくばの国土地理院へ。ここは地図と測量の科学館という無料の施設がある。

屋外には地球広場というのがあり、つくば市を中心に半径2,200キロの範囲を切り取った

地球の一部が展示。ちょうど地球儀の一部をカットした感じで、実際に丸く盛り上がっている。

どこぞの岬で、地球が丸く見えます!なんて宣伝しているのとは違い、地球の丸さが実感できる。

寒い屋外から屋内へ戻り、2階に上がり、常設展示場へ。

展示物は豊富で良いと思うが、説明には難解な言葉を使っているものが若干見受けられた。

この辺りをもう少し改善すれば良いと思う。

パソコンによるこども向けのクイズコーナーがあったが、難し過ぎ。

トリニダード・トバゴ」の首都はどこ?なんて問題がフツーに出てくる。知らないっての!

結局30点。「がんばろう!」というメッセージが…。100点取るこどもは超優秀に違いない。


同じ2階の特別展示室に移動。小中学生による作品発表だった。チャチなものを想像してたが、

正直負けたと思った。自分達の子供の頃の自由研究などとはレベルが違っている。

大人たちよ、うかうかしてると後がつかえているんだぞ!と警告されているような気がした。

1階に下りて、売店をうろうろ。ここは、書店の地図コーナーの最強版という感じ。

月刊「測量」なんてマニア(?)な本も置いてある。

併設されている喫茶コーナーでケーキセット400円。意外に、紅茶が美味しかった。

しばらく雑談したのち、ここで解散した。

大変密度の濃い2日間だった。

日を置かないと記憶に鮮明に残っているから、ブログを書くのもラクだなぁ…