飛鳥の小径
会社帰り、上中里という何にも無い、
と言ったら土地のヒトに怒られそうだけども、確かに何も無い駅で、
ふと途中下車したくなった。
駅前に出てもやはり何も無かったが、駅前に散歩道案内みたいな看板が出てて、
隣りの王子駅まで崖線沿いに続くおよそ1キロの細い道があることが分かった。
「飛鳥の小径」という名前が付いてて、ちょっと歩いてみようという気になった。
読めない人はいないと思いますが、「こけい」じゃなくて「こみち」です。
歩行者専用の道が大部分で、車に気を取られなくて済むし、雰囲気も落ち着いてて良い。
ただし、今は夜だから、何かあったら不審者扱いだ。
道は飛鳥山公園の下を通る。
梅雨時、電車の窓から見事な紫陽花の群生が見られるが、ちょうどこの飛鳥の小径沿いだという
ことが判明。
紫陽花が満開になったらまた来てみよう。
うらぶれた飲み屋街にさしかかった。「さくら新道」とある。
なかなか味のある光景だったので、写真を撮ろうと携帯を開いたら、
会社の子からメールが来てた。
かっこいい外人の男性が女性専用車両に乗り込んできて、云々。
かっこよくない酒臭いオッサンだったら、即通報だと思った。
メールを返しているうちに、王子に到着して、再び車中の人となった。
何もなさそうな駅で下車しても、なにか発見があるから面白い。
次は鶯谷あたりで下車してみようと思う。