祝杯

新宿の居酒屋

昨日は、残業時間に、会社の机を占領していた訳のワカラン書類を

みな破り捨ててしまった。

捨ててしまったとたんに、あれどこ行った?とか問われることが良くあるけど、

とにかくすっきりしたので、土曜出勤のうんざりした気分もちょっとは軽減された。

いつまでも積み上がっている書類から出ていた、おかしな「気」も無くなった。


今日は、新潟から友人が出てきている。

その友人が勤務している会社が東証一部上場したのを記念して、飲みの約束をしていたのだ。

夕方、東京駅で待ち合わせだが、メールが入って、他の友達と一足先に飲んでいるとのこと。

仕事を終え、私服に着替えて、八重洲北口にある「ひとつと家」という店へ。

いつも「つぼ八」とか「天狗」みたいな、とにかく安い居酒屋ばかり選んでいたが、

入った瞬間、そういう「安い」雰囲気は感じられなかった。

まずビールで乾杯。飲み干すにつれ、ビールのグラスにきれいな泡の輪が出来た。

おぉ!、安い居酒屋とは違い、まともなビールではないか!

日本酒はいくつか種類があったが、なんと八海山1合で、900円ぐらいしていた。

新潟の地元では5合で1,000円してなかった。なんと都会のオトナな値段設定!

久々の再開で盛り上がり、友人は、最終の新幹線で帰る予定を夜行快速のムーンライト号に変更。

ワタシもムーンライト号に乗るときは、普通車よりもガラガラだし、若干快適なので、

毎度グリーン車を使う。だから、その友人にもグリーンを勧めた。

オトナな飲みの後に、オトナのグリーン車…オトナ買いできるトシになったんだなぁ。

ムーンライト号は新宿発なので、東京から新宿に場所を変えて、飲み直し。

新宿で飲んだことは無いので、何かあるだろうと思い、とりあえず歌舞伎町に向かう。

つぼ八」が見えたので、そこに行こうとすると、他の居酒屋の客引きにつかまった。

飲み放題1,200円90分だったか、そのあたりをアピールしていたが、

「歌舞伎町+客引き=ヤバイ店」みたいなのが頭にあったので、つぼ八に向かう。

結局つぼ八は空き待ちだったので、時間も無いし、さっきの客引きの店に行った。

居酒屋とは思えない薄暗い入口で、ビビッたけども、若者でごったがえしていたので安心。

多分店内の半数以上の客が20歳未満とみた。さっきのオトナの雰囲気の店とは大違い。

まず、ビール。

こういう安いところの生ビールは、ビールと称して、「その他雑酒」みたいのを

ヘーキで出してくるから、ビンビールを注文。

ところが、既に栓が開いている。どうもアヤシイ。味もなんか違う感じ。

アヤシイ酒に飲みが進まないうちに、店員がもう時間ですと言いに来た。

安いのはいいけど、なんとなく納得行かないモノを感じながら店を出た。

最初にここの店に来て、後からオトナな店に行くほうが良かったな。

電車まで若干時間があったので、歌舞伎町のコマ劇の裏のアヤシゲな通りを散歩。

やっぱり歌舞伎町は何から何までアヤシイ街だ。

駅で、ムーンライトで新潟に戻る友達を見送る。グリーン車は予想外に結構混んでる。

おまけに、友人の隣席には、靴を脱いでオヤジ靴下丸出しの、脂ぎったオヤジが…

ムーンライト出発後、すぐに「イビキがうるさい」と友人からメールが来た。

「大宮駅に着いたらホームに放っぽり出したらいいよ」と返信したが、

グリーン車を勧めて悪いことをしたと思った。