笑笑

後輩と２人で、会社帰りに飲みに行った。

東京駅八重洲口に居酒屋ばっかりが入っているビルがあって、とりあえずそこに。

まあそんなに混んでないだろうと思ったのがアマかった。

２Ｆにある白木屋に入ると、出てきたオンナ店員は、「なんだよしょーがねーなー」

みたいな顔をして、「２名サマですかぁ。一杯なんですよねぇ」とのたまった。

少しはモウシワケナイって顔しろっての。

階段を上がって４階にある「魚民」へ。ここも見るからにダメそうだったけど、やっぱりダメ。

更に階段で６階へ。オトナっぽい雰囲気の店「月の宴」へ。ここも一杯。

これ以上先に行っても何かあるんだろうかと思いながら８階へ行く。

「笑笑」

ここでダメなら場所を変えようと思ったけど、「２名サマですね、カウンターなら空いております！」

やっと大丈夫かと思ったのも束の間、なんと出入り口の真ん前の吹きさらしの席へご案内。

別にフツーじゃないかと思うかもしれないけども、他の席は、み〜んな仕切りが付いていて

個室感があるんです。

入口の自動ドアが開閉するたびに寒い風が吹き込んできて、居心地は悪い。

最初のビールとつまみの後、後輩は、もし他に場所が空いたら案内して欲しい旨店員へ。

店員は、あいにく一杯で…との返事。

ところが…

その後、入ってくる２名サマのお客様は、どんどん奥に通されているではないか。

多分、先に来ている人と待ち合わせなんだよ…と私。

しかし、明らかにカップルみたいな２人組みも、どんどん奥に通されて、

誰も、この吹きさらしのカウンターに通されないではないか。

ワタシもなんかおかしいなぁと思い、カップルが奥に通されるたびに、店員をチラチラ見る。

店員も私らのことがちょっとは気になるようで、チラチラ…

後輩は、怒って店員を呼びつけ、一体どうなってるんだ！と。

平和主義というか、事なかれ主義のワタシはハラハラ。

呼ばれた店員は奥へ引っ込み、しばらくして上の階なら空いておりますので、そちらへご案内を…

後輩が理由を聞くと、つい先ほど団体のキャンセルが入り状況が変わったんですよ…とのこと。

空いたら移動したいって言ったじゃないか！と言いたいのを抑えて上の階へ。

やっと、個室っぽいさっきより落ち着ける場所へ移動。

しかし、キャンセルしたのは団体だったよな。どうして個室っぽいところが空いているんだ？

そういえば、入店して最初にオーダーした、焼き鳥盛り合わせと、生春巻がまだ来てない！

オーダーするためのタッチパネルがあって、これまで注文したモノを確認してみたが、

やっぱり注文している。４０分以上も経過してるぞ！

店員を呼びつけその旨を言うと、確認のため一旦戻ったが、謝ってすぐ用意するとのこと。

つまみはすぐにやってきた。

店員からクレーマー扱いされたのかどうか分からないが、その後の注文はスムーズだったが、

気分は悪いまま。

そうこうしているうちに、店員が時間だから会計して欲しいと言ってきて個室で支払い。

しかし、待てど暮らせどお釣りを持ってこない。

ひょっとして、店員はレジで待機していて、釣りを渡そうってことなのか？

席を立って、念のための店員に聞くと、自分の釣りのことで別の店員を呼びに行き、

慌てて、釣りを渡しに来た。

笑笑のコースターを見ると、「お客様の笑顔に会いたくて」みたいなことが書いてあったけど、

実際は、店員が客をバカにして笑っている店なのではなかろうかと思えてくる。

二度と行くか！