転勤する人と

ペンギンのえさやり

酒田に転勤が決まった会社の人と、自転車で散歩した。

さしで飲もうと言っていたものの、互いに都合が悪いままだったので、

飲みということではないが、休日に会おうということになったのだ。

まず、浅草のWINS(場外馬券売り場)まで行った。

WINSは来たことが無かったので、どんなところか興味があったが、実際に行ってみると、

ウインズという横文字風の響きとはまったく異なる世界が広がっていた。

競馬新聞と赤鉛筆を握り締めたオッサンがそこかしこにたむろしており、床にはハズレ馬券が散乱。

全体的に殺気立っていた。会社の人からはスリに気をつけろと忠告。なんてトコロだ!

せっかく来たので、試しに100円分買ってみたが、見事にハズレた。もう二度と来ないだろう。

WINSの向かいの映画館では、今時、任侠モノを上映していた。時間が止まっている感じ。

昼飯を食おうということになり、会社の人が住む南千住まで戻った。

食べたことは無いが、南千住には「尾花」という、うなぎの有名店がある。すごく旨いらしい。

途中、会社の人の自転車の後輪の空気が抜けていたので、

自転車屋があればと思い、気をつけながら走るが全然見当たらない。

たまたま駐車禁止取締りの婦警さんが居たので、自転車屋を尋ねると交番に空気入れがあるという。

交番の場所を教えてもらい空気を補充。交番に空気入れがあるとは、イイコトを聞いた。

尾花に行ってみると、大行列。あきらめた。

昨日のテレ東のアドマチック天国で、ジョイフル三ノ輪のうなぎ屋が出ていたので、

まあそこでもいいかと思い移動するが、なんと、我々の前の人でうなぎは品切れ。

すみませんねぇと言われながら、のれんを外されてしまった。

ジョイフル三ノ輪商店街をとぼとぼ戻っていく途中で、この商店街の中にある

「砂場」というそば屋も放映されていたことを思い出し、寄ることにした。

この砂場は、全国にいくつもある砂場の総本家。期待して、「大ざる」を注文。

放送翌日のせいか客が多いらしく、次から次へとくる注文に対応しきれてない様子で

店の主人とおかみはてんてこ舞いになっていた。

出てきたそばは、ノビてそば同士がくっついており、金返せ!と言えるシロモノだった。

客が多すぎたせいかもしれないが、余りにヒドイので、ヒマそうなときに再訪してみようと思う。

また「大ざる」にしては、あまりに少量なので、浅草から戻る途中で発見した180円ラーメンの

店に行くことにした。

びっくりラーメン」などとアヤシイ店名となっているが、さっきのそばよりまともだった。

餃子も悪くなかった。

ハラも満たされたところで、上野公園へ向かう。

途中で、芋坂の羽二重団子に寄り、抹茶と団子のセットを注文。店内はジイサンバアサンばかり。

味は、普通に旨かった。喫茶店もいいけど、こういう場所も落ち着けて良い。

鶯谷から寛永寺方面に向かう坂を登るが、会社の人は登り切れなくなり、

途中で自転車を降りてしまった。

上野公園に着くとまだ4月になっていないというのに、桜が咲いていており、

花見客でごった返していた。自転車の我々ははっきり言ってジャマ者だった。

会社の人はまた坂を登ったせいでハラが減ったといい。屋台のとうもろこしを食べた。

体を動かそうと、この後は千鳥が淵まで移動したが、ここは桜はあんまり咲いてなかった。

その後、三宅坂、日比谷、銀座、秋葉原を経由して上野に戻ったが、すっかり暗くなってしまった。

ハラが減ったので、夕飯は安いステーキ屋に行った。

飲みは無かったけども、食ってばかりの一日だったなぁ。