リストラ焼

リストラ焼

昨日は山形の先輩と4人で飲みに行ったのだけども、

同じ部に配属になった新入社員にも来て欲しかったというリクエストがあり、

今日改めて飲みとなった。

昨日はなんだか結構飲んでしまって、例によって畳の上で朝を迎え、頭痛がするという

最悪のコンディションだったけど、何とか夕方までには回復した。

先輩は翌日朝一番の新幹線で帰るとのことで、駅近くのビジネスホテルの予約を頼まれたので、

上野駅そばのビジネスホテルをとった。

先輩、新入社員、私の3人で上野に向かい、先輩のチェックイン後、さてどうするということになった。

近くに、コリアンタウンらしき、焼肉屋がいくつも軒を連ねるところがあった。

ただし大久保や日暮里のように、あからさまにハングルが踊っているというものではない。

先輩は焼肉はニオイが付くとか言ってたけども、新入社員も私も別に構わないと言ったら、

昔よく親兄弟で来てた店があるとのことで、そこに行った。

ニオイが付くと先輩が言ったのは、行きたくないということからではなく、私たちへの気遣いだったようだ。

ありがたい。

細い路地に入り、「東京苑」という店に入った。路地には同様の焼き肉屋がひしめいており、

なんともディープな雰囲気。

東京苑の1Fはテーブルが2卓だけで、うわっ小さいと思った。

靴を脱いで、年寄りには絶対無理と思われるような急勾配の階段で、2Fに上がると、

4卓並んでいて先客が1組いた。いずれにしても小さい店だ。

キムチ、タン、特上カルビ、ハラミなど注文。肉が焼けるまで、キムチをつまみにビール。

無煙ロースターなどというものは無く、焼けばケムリがもうもうと立ちこめる。

上着などはポリ袋(ゴミ袋?)に入れるようになっているが、これでは服は大丈夫でも、髪の毛や体に

ニオイが染み付くだろう。純粋に焼肉を食べたい人向きで、カップルには不向きでは。

どの肉も大変美味しく、特上カルビ1皿1,600円はテレビ番組でしか見たことの無いような、

霜降りで、店の人からは焼きすぎないように気をつけて欲しいと言われた。

確かに、焦がしてしまってはもったいない。

追加の注文を何にするかカベに貼られたメニューを見てたら、「リストラ焼」というのがあった。

店の人に聞くと、鶏の首の部分とのこと。酒に合うというので注文。

出てきた肉を見ると、そぎ落としたような感じで、大きさは一定していない。

鶏肉だからちゃんと焼いたが、硬くなってパサパサになるわけでなく、適度な弾力と

旨味があった。キワモノ的なメニューではなかった。

その人の置かれている立場で、面白いと思えるか、ふざけるなと思えるか、意見が分かれそうな

ネーミングであることは確か。

アルコールも進み、手洗いの場所を尋ねると、なんと外にある共同の手洗い場を案内された。いやはや。

初めて食べたレバ刺しも、焼いたレバーとは違う格段の美味しさ。

最後はビビンパで〆て、満腹満足になって店を後にしたのでありました。