るちゃ閉店

るちゃ閉店

総務の辞めた人から、「今日ヒマ?」とメールが入り、会うことにした。

辞めた後に電話をしたら、「えっ!何?何か用?もう放っておいてください!」

といわれて、かなりショックだったのだけども…

もしかして、ひそかに恨まれていて、行ったら何かされてしまうのではと少々びくびく。

一旦帰宅し、私服に着替えて、新宿駅東南口前に夜9時に待ち合わせ。

まったくフツーの様子で、安心。一体、ヤメ直後の様子は何だったんだ…

下北沢行きましょうというので、いきなりかと思った。

いつも、その辺で飲んで、次に下北というパターンだったので、ワケを聞くと

いつもの下北の店、すずなり横丁入口にある「るちゃ」が今日で閉店ということだった。

今年の春に行って以来数回しか行ってないけども、自分とは最もかけ離れた、

何と言うか、ストリート系のバーという感じで、カルチャーショックを受けたものだ。

出入りする客には自分と同じ歳の人もいたが、みな若い。

NOVAではないが、異文化コミュニケーションの一種だと思った。

るちゃは昼はカレー屋、夜はバーだが、夜はそれほどつまみらしきものは無かったので、

元総務氏と、2人の子と一緒に駅近くの居酒屋で軽く腹ごしらえ。

2人の子もるちゃで知り合ったのであって、フツーに生活していたのでは、合うことは無い人たちだ。

オーダーしたつまみが全然出てこない、最悪の居酒屋を後にして、るちゃに向かうと、

ものすごい人だかり。歩道に人が溢れかえっている。みな、最後を惜しむ人ばかりだろう。

こういう賑わいを見ると、明日から営業していないことが信じられない。

店の瀬戸さんを見つけて、挨拶する。

私たち4人も道路に座り込んで、ビールとワインで、この賑わいの一部と化した。

今だから、美化しているのかもしれないが、るちゃには、初めての人でも、前からの人でも、

いろんな境遇の人でも、何でも受け入れてくれるような不思議な魅力があった。

終電ギリギリまでいて、私は帰ったが、残る3人はオールしただろう。

変化は受け入れなければならないが、居心地のよいユルイ場所が消えるのは残念だ。