ナマステ・インディア2006

渋谷からNHKホール方面に行き、原宿へ抜ける通りを歩いていくと、

なにやら黄色い空気で膨らませるアーチが見えてきた。

よく、ナントカフェアみたいなイベント時に使われるやつだ。

「ナマステ・インディア2006」と書いてあり、これは立ち寄らなければなるまい。

代々木公園ではこのような国際交流的イベントが時々催されているのだ。

しかしアーチを抜けても特に出店のようなものもなく、いつものように路上ライブの人たち

が熱唱しているばかり。

ひょっとしてもう終わってしまって、片付けられてしまった後かなと思っていると、

原宿側にある公園売店の向こうに白いテントが密集しているのが見えた。

それほどごった返している様子でもなく、なんか盛り上がりにかけるなぁと思いながら歩いていくと、

フードコートにたどり着いて、ごった返していた。サリーを身にまとっている人もいる。

異文化を分かりやすく体験するには、まずは食べ物ってことで、

この手のフェアでは、ワタシも含めてみなさん食べ物に目が向くのだろう。

インド関連ということでカレー風味が基本で、スパイシーな香りが辺りに漂っている。

まず「チャイ」を飲んでみた。1杯100円。

前に山形のトルコ館で飲んだチャイとは違って、ミルク入りの紅茶だ。

ただにミルクティーというわけではなく、シナモンが効いていて、こりゃ旨い。

缶入りの粉末が1000円で売られていたので購入した。

次に、タンドリーチキンを出している店に向かったが、聞いたことも無いメニューが

あったので、内容も確認せずそれを注文した。500円。

出されたものを見ると、ターメリックで色づけされたご飯に、サフランがまぶしてあるような

シロモノで、期待ハズレ感が大。

食べてみると、ライスはパサパサ…インディカ米だから仕方が無いというのを超えて、

昔のポン菓子みたいになっている。

カレー風味は弱いが、食べているうちに辛さがじわじわと襲いかかってきてハヒハヒしてくる。

このパサパサハヒハヒ料理は、美味しくなかった。

どんなカレーだって、食えないというレベルのものに殆ど当たったことがないだけに、

インド料理にはハズレが無いと思っていたが、もう二度と頼まないだろう。

なんという名前か忘れてしまったのが残念だった。