レッドブル

最近は見なくなったけども、「RED BULL」というCMが

テレビにちょくちょく出ていた。

レッドブル、翼をさずける」と言っていたヤツで、缶入りドリンクなんだけども、

イマイチ、コーラなんだか健康飲料なんだか良く分からなかったものだ。


前に原宿に行ったときだけども、ミニクーパーを改造したレッドブル宣伝車が停まっていて、

説明しているオネーサンがいるのをスルどく発見。

それほど人だかりが出来てないのをチャンスとばかりにノコノコと近づくと、予想通り試飲缶の配布だった。

こういうのは、オバちゃん連中に見つかると、あっという間に人だかりが出来てしまい、

説明もロクに聞かずに、人が並んでいるのも無視して手を伸ばして、「早くチョーダイ」攻撃が始まるのだ。


オネーサンは一人一人にキチンと説明をして、しかも目の前で開缶して手渡ししているので、

並んでいる人が少なくても、なかなか自分の番に回ってこない。

まあ、のべつ幕なしに配るのではなく、「キチンと説明」した上で配れと言われているのだろう。

基本に忠実な素晴らしい仕事振りで、いつの間にか自分の後ろに行列ができてしまった。


やっと自分の番になったと思ったら、後ろから手が伸びてきた。やっぱりババアだよ…

オネーサンはそういう横暴には応えずに、さっきから何度も聞こえている同じ説明をしてから、

私にレッドブルを渡してくれた。

ババアには、罰として、公衆道徳も含めて3倍ぐらいの時間をかけて手渡ししてもらいたい。


さて、オネーサン曰く、45分後(3時間後だったかな?)に効果が実感できます!

とかなり自信に満ち溢れた説明。

「コーラとは違うんですか?」と尋ねたら、「全然違います」とムッとされた。

ついでに値段を聞いたら、一缶275円。高い!

レッドブル翼をさずけるってのは、財布のお金に翼を授けるってことか?

せめて、120円にぐらいでないと買う気が起きないぞ。


缶は開けられているので、早速飲んでみると

オロナミンCのような、チェリオライフガードのような味。


さて、オネーサンが言っていた時間を経過したものの、

別にスーパーマンになったような気分も無く、

パワーとかスタミナが湧き上がってくるような感覚もなく、一体あの説明は…と拍子抜け。


缶と一緒にもらった小冊子を見ると、最後のページに、

「コツコツやるより一気に上昇しよう。」

「よし、カツを入れて受験に勝つ。」

「ずーっと飛ばしてく?それじゃ、あなたも満タンで。」

「飲んでかかれば、どんなスポーツもスイスイ。」

「時計が回るのを気にしないで朝まで遊びまわろう。」

などと、レッドブルが魔法の飲み物のように書かれていた。

なんというか、深夜のTV通販に出てくるアメリカ製品に通じる誇大宣伝のような雰囲気を感じてしまった。