履修単位不足問題
受験優先の授業にした結果、卒業に必要な単位が不足しているというケースが続出
しているというモンダイが連日のようにニュースに出ている。
こういうことになった背景をしっかりと把握し、今後にどう生かすかと考える必要があるわけだが、
それよりも3年生に対する救済をどうするかを考えることが最優先だろう。
ヤフーのアンケートにも
「履修漏れ問題で、伊吹文明文部科学相が高校生の救済措置を否定しました。あなたはどう思う?」
とあったが、これの結果を見ると、
救済しなくていい … 61%
救済すべき … 36%
わからない … 4%
と出ていた。
ヒドイと思われようが、私は「救済しなくていい」に回答した。
大人の都合で生徒を巻き込んだ結果になったわけだから、生徒には非が無い。
しかし、キチンと世界史を含んで2教科でやっているのと、
受験に必要ないからと世界史抜きで、日本史か地理の1教科しかやってないのとでは、
明らかに不公平だ。
もし、救済するのであれば、ただ、卒業を認定することのみにとどまらずに、
大学受験の際の点数に履修組と未履修組とで差をつけるなどの配慮が必要ではないか思う。
そういうことが、しっかり2教科やってきた生徒に対する「救済」にもなるはずだ。
自分のかすかな高校時代の記憶を振り返ってみても、世界史は幅が広いし、結構大変だった気がする。
受験に関係無いならやりたくないという気持ちも分かる。
私だって、受験に関係ない科目抜きでやってたら、間違いなく東大に入れただろう。
(と言ってみたい^^;)
しかし、中学までは無縁だった「単位」だけども、大学に入ればイヤでも単位のことが気になる。
高校とは違って時間割がしっかり決まっている訳ではないし、
卒業に必要な履修科目を自分で選択し、自分で時間割を決めるわけだ。
要は自主性が求められるから意識せざるを得ないとも言えるわけだけども、
高校でも入学時の説明で、「卒業にはどういう単位が必要である」ということを、
しっかり生徒に説明し、生徒にも問題意識を共有させることが必要ではないかと思う。
ところで、会社の女子新入社員に高校の社会を聞いたら、1科目しかやってないとの答え。
意外に身近なモンダイなんだなぁ。