街頭テレビ

会社帰りに鶯谷のそばの小さな電器屋の前を通りかかると、ちょっとした人だかりが出来ていた。

一体なんだろうと更に近づくと、大画面の液晶テレビに野球中継。

そうだった、プロ野球の日本シリーズの第5戦だった。

ふだんは野球には興味が無いけども、新庄の引退とか、中日が勝てば52年ぶり優勝とか

いろいろ言われてるので、良く分からないけども、

日ハム−中日の試合はスゴイことなのではないかと思い、

私も足を止めてしばし画面に見入った。

新庄の打順が回ってきて、かなり思い切りのよいスイングで三振に倒れた。

周りで見ている人は誰も「あ〜あ」とは言わないけども、パラパラと帰り始めた。

最後まで見ていると遅くなりそうだったので、自分もそれを潮に帰った。


帰宅後テレビを見たら、ニュースで日ハムの優勝を告げていた。

日ハムのイキオイから考えて優勝間違いないだろうと思っていたけども、

自分の中でどこかで日ハムに勝って欲しいなと思っていたところがあったので、何となく安心した。

別に日ハムファンじゃないけども、今季で引退する新庄を応援していた部分があったと思う。


新庄がインタビューで今回の日本一を「出来すぎ、漫画みたいな…」と言っていたけども、

漫画みたいな展開だからこそ、すっきりできたて良かった。