霞ヶ浦一周サイクリング②

天王崎の国民宿舎に着いて、ここらで昼飯ということになったが、

日帰り温泉施設化しているようで、食堂もやっているのかどうかアヤシイ感じだったので、

ちょっと戻ったところにある、「レストラン大湖」へ。

3連休初日の昼時という、まさに書き入れ時、店内は我々のほかに客は無し。

テレビから流れてくる、みのもんたの下品な笑い声だけが店内に威勢良く響いている。

各々バラバラのものを注文。ワタシは、タンメン大盛り800円。

待つ間、ハエがうるさく飛び回っているのが非常に気になって仕方が無い。

ま、ケチをつけたが、美味しかった。

店を出るまで結局我々のほかに客は来なかった。

年季は入っているが、かなり大きな店舗だったので、こんなんでやっていけるのかと心配になった。


国道355号をひたすら北上。

途中工事箇所があり、仲間の一人が何かに引っ掛けて転倒してしまった。

スピードメーターのスイッチ部が破損してしまった。

しかし、身体にはとくにケガらしい箇所が無かったのが良かった。

鹿島鉄道の「玉造町駅」に立ち寄る。のどかな駅だ。

鹿島鉄道は、持込料無料で、自転車をそのままの状態で車内に積み込めるという

ユニークなサービスを行っている。(平日/9:30〜15:00 土休日/全列車 混雑時不可)

逆に言えば、それだけヒマな鉄道ということ。既に廃止届けが出されており、存続問題で揺れている。

記念に入場券を買い求めたが、財布に入れておいたままにしたら、折れ曲がってしまった。


霞ヶ浦大橋のたもとに位置する、道の駅「たまつくり」に立ち寄る。

ここには「虹の塔」という高さ60メートルの展望タワーがあり、霞ヶ浦を一望できる。

入場料はJAFの割引を適用しても1人500円。高いが、せっかくだからと入場。

この入場料には、タワーだけでなくて、隣接する「水の科学館」の分も含まれているから、

一概には言えないけど、タワーだけ見ようとする人には高いと思う。

我々の前で、券売機の前で思案していた家族連れは、買うのをやめてしまった。

渡り廊下を渡って、エレベータで一気にタワーの最上階へ。

変わったエレベータで、家庭用のエアコンがそのままエレベータのカゴの上部に取り付けられている。

予想通り、展望室はガラガラ。しかし、霞ヶ浦の展望はすばらしかった。

これだけの眺めを得るには、霞ヶ浦の周辺には高層建築物がなさそうなので、

結局はココに来るしかないと思う。

展望室に変わった覗き穴?があった。ここから見ると「世界一大きな玉」が見えますとある。

さっそく見るが、穴の向こうには霞ヶ浦が広がるばかりで、どこにも玉など見えない。??

しばし考えて、この丸い穴を通して見た風景を世界一大きな玉に例えているのだろうと結論。ヤラレタ。

ここから「パリ1万キロ」なんていうようなベタな表示がある。日本の正しい展望施設だなぁと思う。

東西南北全方向の眺めを堪能し、1階下の下りのエレベータ乗り場に向かう。

そこには三角の窓があったが、特に何も解説は無かった。世界一大きな三角だろうに。

「玉のミュージアム」があったので入る。

「玉と遊ぼう」「玉を感じる」など、玉に関するいろんな展示があった。

別棟の水の科学館にも立ち寄る。「ぴちょんくん」みたいなキャラがお出迎え。

正解すると扉が開いて、次の部屋に入り、更に正解すると次の部屋へ…

というクイズのがあったのでやってみた。

正解し次の部屋に行くと、ガチャリと冷たい施錠の音。

後戻りが出来ない構造でちょっとアセるが、無事クリアした。

霞ヶ浦に関する展示が続き、「現在の霞ヶ浦」(だったかな?)と書かれた扉があったので、

何があるんだろうかと期待して開いてみると、単に外へ出る扉だった。確かに、目の前は霞ヶ浦

世界一大きな玉が見える穴といい、現在の霞ヶ浦の扉といい、素晴らしいユーモアの数々、

詐欺師が絡んでいるとしか思えない。

階段を下りると、霞ヶ浦の淡水魚の展示。金魚ならぬ鉄魚があった。希少種という。

ポンプとか発電装置とか、こどもがヨロコビそうな装置がいろいろと並んでいるが、時間が無いので急ぐ。

最後に記念品がもらえるというのでアンケートに答える。記念品はポケットティッシュ。…

水の科学館を出て、土産物売り場へ行く。サイフが無い!!

慌てて水の科学館に戻ると、受付嬢がこれですか?と出してくれた。

小学生が届けてくれたとのこと。助かった。

1時間ぐらい道の駅に滞在し出発。ここから北進から西進へと向きが変わる。

霞ヶ浦大橋を渡り、橋の真ん中で記念撮影。大型トラックが通るたびに橋が揺れる。

橋を渡りきり、サイクリングロードに入る。今までの国道と異なり、湖岸沿いだ。

夕映えの霞ヶ浦がフォトジェニックだ。これで筑波山が見えれば素晴らしいが今日は見えない。

途中で、仲間の一人のスピードメーターの積算距離が3000キロちょうどになって記念撮影。

暑くも寒くもなく、向かい風でもなく、美しい景色で、クルマも滅多に来ないという状況で、

快適な走りを楽しんでいたが、砂利道になってしまった。舗装道路に迂回する。

しばらくして湖岸に戻るが、相変わらず砂利道だった。面倒なのでそのまま砂利道を進む。

その後、湖岸の道路は砂利道と舗装が交互に現れた。

全部舗装にして霞ヶ浦一周のサイクリングロードの整備をすれば、客だってたくさん来るだろうに!

土浦駅前を通り過ぎ、出発地点の霞ヶ浦総合運動公園は16時20分ごろ到着。日没前に間に合った。

走行距離94.1キロ。

その後、土浦駅前の「焼肉でん」で食べ放題で夕食。

国民宿舎「水郷」で風呂に浸かり、極楽な時間を過ごした。