納豆

あるある大事典」のおかげで一時期店頭から消えた納豆が、

以前のように店に並ぶようになった。

「あるある」のせいで、納豆が「ないない」になってしまい、

「あるある」が「ないない」になって、納豆が「あるある」になった。

つまらんな。


最初は「あるある」の反響で、納豆が消えたことを知らずに、

単なる品切れと思っていたのだったが、数日間納豆が店頭から消え、

お詫びの貼り紙が出るに至って、ようやく事態を理解したのだった。

納豆は、比較的好きな食べモノの一つで日ごろから良く買っていたから、

ブームによって店頭から消えたことに、とばっちりを受けたような感じがした。

なんというか、幹線道路沿線の住民が、自分らとは無関係の渋滞によって、

生活に支障を来たすというような感覚。


しかし、虚偽データでしたということが分かってから、納豆の売れ行きがパタっと

止まってしまうのはムナしい気がする。

納豆が好きだから食べるというよりも、ヤセ薬になるから食べるということだった

わけでしょう。

○○に良いから食べるというのでは、全然美味しそうじゃないし、

食の楽しみも半減すると思う。

そろそろ、そういう情報番組に振り回されることなく、満遍なく食べることが大切

というきわめて当たり前の結論に、視聴者の皆さんは至らないのかなぁと思う。