小名浜サイクリング①

かねてから予定していた常磐小名浜あんこう鍋ツアーを挙行した。

町田とつくばの友達及びその自転車を積載し、一路常磐道を80キロの

安全速度でいわきに向かう。

ETC通勤割引が利くのではないかと思い予定より1つ手前のインターで流出したものの、

しっかり通常料金を取られた。

いわきの四時川ダムのそばに、がんこおやじのソバ屋というのがあって、

どうも旨そうらしいということで、立ち寄ってみたが、昼近いというのにガラガラ。

ハズしたか…と思ったが甘くて旨いそばだった。

地元の粉というわけではなく、産地は福島県山都町

今回と同じメンバーで以前に山都で食べたことがあったけども、断然こちらのほうが良かった。

満腹になったあとは、今夜の宿、小名浜の福田屋旅館に一路向かう。

旅館駐車場にクルマを停め、そこを起点にサイクリングに出発した。

予定では、小名浜→勿来の関→五浦海岸(茨城県)→小名浜という順路。

福島から茨城に南下して、北上するというコースだ。

距離は大したことないし、余裕だなぁと思って気が抜けていたのか、

ヘルメットとツーリング用のグローブを忘れたことに気づいた。

グローブは毛糸の手袋で代用するにしても、ヘルメットが無いのはイタい。気をつけねば。


小名浜の市街は、サイクリングに不向きだ。

路肩は狭く、マンホール部分は舗装面よりも数センチ低いというガタガタ状態。

と言って、道路の真ん中を走るわけにはいかない。

サイクリング用自転車は、漕いでいるときは足が道路に着かない。久々に乗ったので馴染めず、

最初のうちはコワい感じがした。

市街を抜けると、臨海工業地帯というような広い通りに出る。

路側帯はだいぶ広くなって走りやすくなったものの、大型トラックがびゅんびゅん通る。

それにしても、季節は冬だし、行きは追い風帰りは向かい風だなぁと思っていたら、逆だった。

南風の割には全然温かくも無く、走っているうちにハナが出てきてみっともない状態になってしまった。

国道6号常磐バイパスに出る。相変わらずトラックが多い道だ。

恐ろしいので歩道を走るが、広くてでこぼこしていないので走りやすい。

海側を走りたいので、途中から国道6号を外れ海側に向かう。

アヤしいホテルが林立する通りを抜け、T字路を右折。

片側交互通行の工事中の坂道を登りきると、海が眼下に広がる。景色が良いところだ。

前方には小名浜の火力発電所が見える。

ひたすら海岸沿いに行こうと、火力発電所に沿った堤防下の細い道を行くが、

鮫川にぶつかり先に進めなくなった。

川沿いに内陸部に向かい、渡れる橋を探す。

国道6号バイパスにぶつかったが、流入する箇所が見当たらない。

その先も植田の街で迷ってしまい、なかなか鮫川を渡ることができなかった。

結構タイムロスになってしまった。

橋がある道がみんな立体交差になっていて、どうやって上がっていけばいいのか分からないのだ。

クルマだったらカーナビがあるから適当に走ってもなんとかなるけども、

自転車や歩きだと、しっかり現在地及び今後の進路を定めないと、こんなことになる。

なんとか旧国道6号に出てほっとする。

「貨車ラーメン貴族」なる気になるラーメン屋があったが、素通り。後日チェックしよう。

勿来駅に立ち寄り一休み。

「東北の駅100選」の一つの駅で、勿来の関を思わせる造りだ。駅前には源義家の像が立つ。

中国・台湾系とおぼしきご一行が、駅前でしきりにシャッターを切っていた。

ここを勿来の関と思っていたら違うのだけども…

駅の中には、変わった券売機があった。

「もしもし券売機kaeruくん」とある。

バイトの女の子だろうか、説明員が一人居たが、見ていると、その機械を通して遠隔地のセンターと

会話し、指定席券などを購入できるというものらしい。

しかも、通話だけでなく画像もセンターに送れるようで、コミュニケーションが円滑にできるように

しているようだけども、これってサラ金無人契約機と同じ仕組みのような…

しばしの休憩後、出発だ。