セミ地雷

夏も終わりに差し掛かると、あちこちにセミの死骸が転がるようになる。

しかし、このセミというイキモノは油断も隙も無い。

死んだように転がっていながら、突如としてジージーいいながら

どこに向かうのか予測不能な動きで飛び回り始めることがある。

あ、予測不能と言ったけども、人間の方に向かってくることが多いような気がするな。

あと、大体マンションとか団地とかの通路に転がっていることが多いから最悪だ。

玄関を開けると、2日に1回くらいはセミが転がっているのだ。

嫌がらせのために、ワザと飛び込んできているのではないだろうか。

で、近づくと飛び回る。

本当バカじゃないかと思ってしまう。

無駄に飛び回って、余計なエネルギーを使わなければ、もう少し生きられそうな気がするのに…

最後の最後にヤケになっているのだろうか、まったく、往生際の悪い虫だと思う。