堂平山・奥武蔵グリーンライン

堂平天文台

盆休みはグウタラ三昧だった。

一日ぐらいはサイクリングと思っていたので、ときがわ町の堂平山まで行くことにした。

出発は早朝と決めていたのに、だらけてしまい、9時30分になってしまった。

走り始めてすぐに、あれ?と思った。

自転車通勤をぱったりやめてしまったせいだろう、スピードが全然乗らない。

時速20キロ少々ののんびりペースだ。先が思いやられる。


10キロぐらいで、もうハラが減ってきた。

ドラッグストアでパンとペットボトル飲料を買う。ちょうど夏祭りの神輿が通りかかって得した気分。

荒川のサイクリングロードを走ると、堤防の草地に2頭の牛が放牧されているのが見えた。

国道16号に出て上江橋を渡り、そのまま直進。荒川サイクリングロードとはお別れ。

伊佐沼公園に立ち寄る。ノラ猫が沢山いる公園だが、見かけなかった。暑くて隠れているのだろう。

手洗いに寄ると、ルンペンが水道で体を洗っていたので退散。

川越市内に入る。ちょっと町並みを眺めながらウロウロしてたら、11時30分になってしまった。

県道39号に入り、鶴ヶ島・坂戸を通過。暑くてかなわない。鳩山に向かう分岐で、パンを食べる。

これまで平坦だったが、鳩山に入ったあたりから、アップダウンが始まった。


12時40分。ときがわ町に入った。何にも無い町だ。

明覚駅前にヤマザキデイリーが見えたがシャッターが下りている。どうやら日曜定休のようだ。

しばらく進むとナカムラストアーというスーパーが見えてきた。

店内は微妙に豚小屋のようなにおいが漂ったが、気にしてられない。開いてるだけでも有難い。

堂平山頂で食べる鶏カラ弁当298円と、ポカリなどの飲み物を購入。

しかし、後にも先にもときがわ町で見かけたスーパーはこの1軒だった。

都幾川沿いの県道をひた走る。周りは山に囲まれて、正しい日本のイナカといった風情だ。

だんだん勾配が急になってきた。ギアもどんどんローになる。


白石峠の登り口は、のっけから急坂だ。川口から走ってきて、最後の最後にひどい仕打ち。

まもなく、「起点から6.4キロ」の看板が見えた。白石峠まで6.4キロということか?

絶望的な気分になる。速度計は5〜6キロを表示している。

これっぽっちの速度しか出せない、脚力の衰えにも愕然とする。

しかし、この峠で結構な数のロードレーサーとすれ違った。その世界では名所?なんだろうか。

14時40分、何とか1度も道路に足を着けることなく、白石峠に到着。

茶店の一つぐらいあるだろうと思っていたが、何もなし。スーパーで飲み物買っといて良かった。

東屋で10分ほど休憩をしていると、大きなアブが飛んできたので出発。

堂平山への登りは、白石峠に比べると楽なような感じ。休憩したせいかもしれないけど。

15時10分。堂平山頂875.8mに到着。へとへとだ。

山頂には東大の天文台があるが、カギがかかっていて内部には入れなかった。

ベンチに座って昼飯。すばらしい眺めだ。自分の足で来ただけに感慨もひとしお。

後は下り坂だけだと思って、残りのジュースをがぶ飲み。

山頂からの下りは、快適そのものと言いたいところだが、どうもブレーキが甘い。

カンチブレーキだから仕方ないのかもしれないが、何か不安だ。

下ってすぐに、パラグライダーの離陸場に立ち寄る。ちょうど離陸するところを見れた。

快晴の空中散歩は気分が良さそうだ。怖くてやる気は無いけど。

白石峠まではあっという間だった。予定ではこのまま元来た道を引き返すのだが、

ブレーキの甘さが心配なので、急坂の白石峠はやめて、

奥武蔵グリーンラインを通って、飯能に出ることにした。グリーンラインは、稜線沿いの道なので、

急坂のブレーキングに悩まされることは無いだろう。

走り始めて、白石峠のような急坂は無いが、平坦ということでなく、

結構アップダウンがあることに気が付いた。

時々道路を横切る雨水溝を越えるときに結構衝撃を受けるので、下り坂でも飛ばせない。

また、結構なクネクネ道で、距離も伸びそうだ。

ジュースをがぶ飲みしてしまったことに後悔した。ペットボトルの半分以下しかない。

刈場坂峠に茶店っぽいのが目に入ったが、ただ、屋根つきの休憩所があるだけだった。

その後いくつか峠を越えると、関八州見晴台の入り口でストップ。

見晴台への道は登山道だが、何となく見ていかないと損するような気がして、

自転車を押して数分歩き、関八州見晴台771.1mに到着。高山不動奥の院がある。

関八州は、相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野のことで、今の神奈川、埼玉、千葉、

茨城、栃木を指すわけだが、あいにくボヤけてて近くしか見えなかった。

コンディションがよければ、絶景が広がるスポットだろう。

17時ちょっと前に、シャッターが下りた茶店があり、自販機でアミノ酸系の飲料を買う。生き返る。

遠くで、ゴロゴロと不穏な音が聞こえてきたので、空を見ると積乱雲が伸びてきていた。ヤバい。

17時に顔振峠到着。平九郎茶屋でウーロン茶を購入して一気飲み。どんだけ水分を摂っているんだろう。

この先、グリーンラインを反れて、国道299号に下りる。途中の水場で、また水分補給。

国道299号に下りたら、吾野だった。もう夕方だってのに、こんなところに居ていいんだろうか。

今までの山道と違い国道は走りやすく、30キロ以上のスピードで調子よく走れた。

飯能には18時になってしまった。

雨がポツポツきたので、何とか雨は勘弁してくださいと神様に祈りながら走った。

飯能から先は、R299からR463で所沢へ。すっかり暗くなってしまって、走りにくい。

川口には、夜9時頃に到着。総走行キロ161.9キロ。

テレビをつけたら、24時間テレビで欽ちゃんが武道館に到着しようというあたりだった。

欽ちゃんも暑くて大変だったろうなぁと実感した。