小佐渡サイクリング②

長三郎鮨

確か6時起床の予定だったが,昨夜の酒量を考えたらハナから無理だったのだ。

冷えたマズい弁当と,野菜ジュースという最悪の組み合わせのメシを,うつむきつつ食べる。

Hは8時頃起きて,ヨロヨロとパンを食べエネルギー補給。

Y氏も若干二日酔いの様子。昼のフェリーで結婚式会場のオークラホテルに打ち合わせに向かう

予定とのことだが,大丈夫だろうか。8時30分過ぎ,一宿の礼を述べ出発。

道はすぐに登りになり,バッドコンディションなカラダに試練を与える。

坂の途中でHがネコ発見。シャムと日本ネコの2匹だが,近づくと日本ネコは逃げてしまった。

可愛くないニャロメだ。

その後も登坂が続く。昨日の海沿いの道とはエラい違い。

登りの途中で,祖父と孫と思しき自転車のコンビに追いつき挨拶をする。

我々が両津まで行くというと驚いてくれたので,エエ格好しようと,

ちょっとばかりスピードを上げてみるが,すぐにバテてしまいノロノロ走りに戻る。

下りの途中で巨大カボチャ出現。おっ!と思うが,一発ギャグ的存在のようで悲しい。

出発から1時間ほど経ったあたりで,昨日走ってきた海側の景色が眼下に広がった。

かなり高度を上げてきたと実感。

その後もアップダウンが続くが,やがて一気に海抜ゼロメートルまで至る長い下りが現れた。

ブレーキを離すだけで,簡単に時速50キロを超えてしまう。今までの苦労が報われる。

下りきったところの駐車場で小休止するが,すぐに前方に登り坂がたちはだかる、あーあ…

ゼッケンを付けた2人組が向かってきた。テレビでやっていた佐渡1周遠足の参加者だ。

西三川ゴールドパークに立ち寄る。休憩目的なので砂金取り体験は当然パスだが,

こんな人,他にはいないだろう。二日酔いのHはポカリスエットで人心地つける。

ゴールドパークの後はまた登り。登りの途中に西三川小学校の入り口が見えた。

学校は集落からはかなり高いところにあるようだ。ここの小学生はメタボとは無縁に違いない。

真野湾に下りてきた。

湾の向こうに大佐渡の山並みが見えてなかなかの景色。

道も平坦で快走と行きたいところだが,ひたすら続く向かい風でスローダウンを余儀なくされる。

真野の街に入ってしばらくすると,Hが急停車。またもやネコ発見。すばらしいネコアンテナだ。

シャムと日本ネコのハーフで,なかなか人懐こい。小木の逃げネコも見習いなさい。

毛並みも良く,てっきり飼いネコかと思い安心して触っていたが,飼い主と思っていた人の話では,

エサを与えられているノラとのこと。急にネコノミが心配になる。

正午ちょっと前に「長三郎鮨」に到着。本日のメインイベントなので大いに期待する。

客も続々と入っていくが店内は意外に広く,すんなりとカウンター席に座れた。

学生の時ならためらったであろう特上のにぎりを注文。期待を裏切ることない味に大満足。

14時前に両津港に到着。次の出航まで2時間以上もあるが,乗船手続きをしておく。

昼寝する場所として目をつけていた港のそばの公園ではイベント開催中。タイコの音がけたたましい。

ターミナルに向かい,閑散としたみやげ物屋をしばらくウロウロする。どの店員もヒマそうだ。

再び公園に行くがタイコイベントはまだ続いている。少し移動しベンチで昼寝。

見上げると青空。風も涼しく秋を感じさせる。

16時のフェリーに乗船。「おおさど丸」だ。自転車の積み込みは優先して行われ,

クルマや一般客よりも早く船室に入れる。多少波があったので,船酔いする前に寝るべく,

スバヤク場所を確保してゴロン。途中起きて甲板に出ると夕日がちょうど佐渡に沈むところだった。

新潟港到着する頃にはすっかり暗くなってしまった。

月明かりのもと,交通量の少ない快適な信濃川沿いの道をひた走り,H宅に無事到着。

本日の走行距離69.9キロ。2日間では154.7キロ。思い出深い2日間だった。