コノヤロマグロ

なんとか食べられるまでになったマグロ

今日から10月。衣替えだし、世の中いろんな動きがありそうだなと思って、

何となくいつもより早めに家を出る。


相当早く会社に着きそうなので、一つ前の駅の東京で下車。

有楽町方向に向かって歩いていくと東京中央郵便局前がなにやら騒々しい。

テレビ局のカメラが何台も並んでいて、インタビューを受けているヒトもいる。

そうだ、今日から郵政事業が民営化だった。ニュースでもやってたっけ。

入り口に職員が並んで気合の入った挨拶をしているのが見えた。

このようなズラリ挨拶というのは、デパートの開店時とか高級旅館の出迎えぐらいのものだろう。

特に郵便の場合は本日限定の特別大サービスの可能性があるので、用も無いけど入ってみる。

「いらっしゃいませ!」 おーっ、いいねいいね!!もっと言って。

しかし入ってそのまま出るだけではなんだかマズそうなので、

ATMコーナーでちょこっとカネをおろしたり、民営化記念切手のことを聞いてみたりする。

記念切手用の入り口から覗くと信じられない大行列。並んだら絶対遅刻。ヤメたヤメた。


しばらく歩くと、「赤い羽根おねがいしまーす」の黄色い声とともに女子高生たちの姿が目に入った。

○○の羽根募金の季節にココロ静かに安心して街を歩くためには、早めに募金して、

羽根を服に着けてしまうことだと思っているので、ここで募金することに決めた。

昔は「10円」だったが最近は「100円」を入れることにしている。これならケチとは思うまい。

しかし、今日はどうも手先がおぼつかなくて財布から201円を取り出してしまった。

もっと高額だったら間違ったということで引っ込めるトコだけど…まあいいか。

羽根は服に着けてくれるものと思っていたら手渡されてオシマイだった。

女子高生達はアイマイに笑っているだけ…101円引っ込めりゃよかった。

帰宅時間が近づいたので、近くの千代田丸の内郵便局で記念切手を買いに行くと売り切れ。

終業後、アセって東京中央郵便局に行く。

少々行列していたがまだあった。2種類各2シート買う。3,200円。買いすぎた!


いつもこの時間帯はガラガラなのに、今日は妙に混んでいる京浜東北線で川口に戻る。

家にストックはあるので、何も買わずに帰宅するハズだったが、ふらふらと新鮮市場に寄る。

ここで野菜を買うとひどい目に遭うことがたびたびあるのだがミニトマトを買った。

マグロ角切りの山盛りのパックに半額シールが貼られているのを発見。安さに釣られて買う。

店を出てしばらくして服がなんか濡れているように感じる。

見るとレジ袋が破けてて、ナナメになったマグロのパックから血がポタポタ!

衣替えで出したばかりの冬服が、1日でクリーニング行き…とほほ。

家に帰って、パックを開けてみるとなにやら怪しい気配。

恐る恐るショーユをつけて一口、ぺっ。変なニオイで吐き出した。

さすが新鮮市場の半額にはワケがある。

服のクリーニングの上にマグロもパーでは最悪だ。何が何でも食べるぞ。

生食では無理なので、フライパンで炒めショーガと日本酒という消臭ゴールデンコンビを投入。

ショーユで味付けすると、ナントカ食えるレベルを超えて旨いと思えるまでになった。やれやれ。

しかし、ミニトマトはパックの下側が腐ってた。

新鮮市場の生鮮品は相変わらず「期待通り」だと分かった。もう当分買わないぞ。