東京湾一周サイクリング

金谷口入港

東京湾一周サイクリングに行ってきた。走行距離207.7キロ。

これまで一日で走れるかどうか不安だったので、踏ん切りがつかなかったのだけども、

この前のNHKの番組で蟹江一平内田朝陽のコンビが東京〜盛岡800キロを

自転車で走るというのをやっていたのを見て、自分だってナントカなるだろうと思うに至った。


朝5時に出発…のハズだったが、前日のアルコールの影響で7時30分に目が覚めてしまった。

これでは会社に行くときよりも遅いではないか。

ノロノロ準備して、出発は8時半過ぎになってしまった。ヤバイなぁ。

地図も手ごろなのが見当たらず、とりあえずマップルの索引地図をデジカメで撮影して、

分からなくなったら再生すればいいやといういい加減さ。


川口を出発し、新荒川大橋を渡るときに思ったとおりにスピードが出ない感じがした。

やっぱりサイクリング前日のアルコールはあまり良いことではないのかもしれない。

9時に西巣鴨の「桐生屋」で非常食として草もちを1つ買う。たまに行く和菓子屋だが普通の店だ。


白山通り、皇居前、日比谷通りを経て国道15号に入る。国道1号はアップダウンがあるから

15号の方がラクなのだ。

10時に大森海岸前駅。歩道橋の架け替え工事をやっていて、道路上にこれから架ける歩道橋が

どでんと置かれている。


多摩川を渡るが、車道をそのまま行くとクルマしか走ってなさそうな立体交差になってしまった。

自転車通行禁止じゃないからとそのまま進む。ゆるい下りでスピードが増したが、すぐに赤信号で停車。

都心部はたいていこのパターン。飛ばしてもゆっくり行っても時間は大して変わらない。


ロードバイクが近づいてきて自分の後ろについた。しばらくすると自分の後ろに4台のロードバイク

付いてきた。追い抜けばいいのにぴたーっと付いてくる。

自分を風ヨケにしてラクしてるのかと思ったので、ノロノロ走って追い抜いてもらって

列の一番最後を走ってみると、なるほどラクだ。

横浜で自分は桜木町方向残る4台はみなとみらいへ向かって、11時にやっと5両編成は解消した。

桜木町といえば東急東横線跡の高架下の壁面のラクガキ、いやグラフィティが有名。

相変わらず独特のアンダーグラウンド感を醸し出していて面白いが、

しかし非合法なラクガキじゃないようで、壁の末端に書かれていた内容によると

桜木町ON THE WALL」プロジェクトの作品の数々だったようだ。

国道16号に入る。アップダウンが現れ、トンネルも何本も出てきた。

トンネルの写真を1枚撮っていると、本格的なロードバイクのチームの練習だろうか、

ばーっと追い抜いていった。速いなぁと思ってたら後から1人来て平気で信号無視している。

堂々と信号無視ってのはマズいんじゃないのかな。コソコソやらないと…違いますね。

横須賀に12時過ぎに到着。ここらで横須賀名物の海軍カレーを食べる予定だったけども、

さっき抜いていった3人組が無視できそうにもない信号でストップしていたので、

後をつけてやれと思って、そのまま横須賀を通過してしまった。

国道16号からはずれて海岸沿いに走っていったので、自分も付いていくと、

馬堀海岸あたりでようやく道を間違えていることに気がついた。

このまま行くと観音崎になってしまうが、私は久里浜港に行って東京湾フェリーに乗らなきゃなのだ。

ロードバイクに付いていってはダメだったのだ。

走水のトンネルを抜ければ久里浜方面の道に戻れるだろうと思って行くが、やっぱり道が分からなくなった。

デジカメに撮っておいた地図を見てみるが、縮尺が小さすぎて全然参考にならない。

考えてみれば日本地図1枚でドライブして来いってのと同じぐらいのことだったのだ。

急な坂を登っていくと、防衛大の正門に着いてしまった。

そういや、すれ違うヒトたちが怪訝な顔をしてた。分岐があったので坂を下りほぼアテずっぽうに走ると、

海に出た。デカイヌと散歩している夫婦が来たので道を尋ねたが、イヌが脚をナメてきてビビった。

海沿いの道はやがて道幅が狭くなり海から離れた。心細くなると、突然船溜まりのような場所に出て、

浦賀の渡し」というのが目に入った。浦賀港内の東西を結ぶ渡船。自転車込みで200円。

実際に近道になるので乗ってみる。12時から13時まで休憩で、現在は12時47分なので少し待つ。

乗客はワタシを含めて3人。自転車は前輪で固定する方式で2台分用意されている。

3分ほどの短い船旅だが、なかなか面白かった。

13時10分。久里浜港東京湾フェリーターミナルに到着。ここまで87.7キロ。

時間はかかったが、こんどの便は13時30分なのでちょうど良い。

自転車込みで片道920円。JAFの割引もあったみたい。カードを持ってくれば良かった…

船は「しらはま丸」。車両甲板の先頭に自転車を置く。自分以外に自転車の客は居ないようだ。

カロリーメイトでごまかしながら走っていて、まともな昼飯を食べてないので船内の売店で購入。

よこすか海軍カレーパン」があったので購入。180円。ほかに、サンドイッチ。イワシバーグも食べた。

外で風に吹かれていると消耗すると思い、船内客室でガラス越しに景色を眺める。

対岸の山並みよりも、東京湾の数多くの船舶が気になった。

右手から自動車運搬船が来ているが、このままでは本船と衝突するのではとハラハラする。

無事にやりすごしたあとは、ほっとしてうたた寝

14時10分に金谷口に到着。千葉県に入った。「南房総」という感じがなんとなく伝わってくる。

さて出発!と思ったら、いきなり向かい風。これまで余り疲れないなぁと思ってたら追い風だったのだ。

ノロノロと進むが、国道127号は海沿いを走るので景色が良いのが救いだ。

14時30分。竹岡というところで、天然記念物のヒカリモの発生地という看板を見て立ち寄る。

小さな洞窟の中に池があり、ここらしいが全然光ってない。池にタマゴの殻が散乱してワケが分からない。

しかし、千葉県側の道はアップダウンが多い。上総湊から先でダラダラ登る坂があり、速度がガクっと落ちた。

15時近くに坂の頂上まで来た。何峠かなと見回すが、別に何も看板は無かった。

いつものことだが下り坂はあっという間だった。前にクルマが居たので速度は63キロ止まりだった。

佐貫から富津に分かれる道があったが遠回りなのでそのまま国道127号を行く。

しかし、ダンプが多い道だ。たいがいヨケていってくれるが、それでも怖い。

すでに海岸からは程遠い内陸部の道になっており、見るべきものがなくなってきた。

袖ヶ浦から先は石油化学コンビナートが左手に連なる単調な道だ。いままでほとんど向かい風だったが、

クルマが起こす風圧のせいか追い風気味になってきた。

17時30分頃千葉市の公園(らしいところ)で、草もちを食べる。もう真っ暗だ。

国道14号に入る。いつもより交通量は少ないと思うが、それでもところどころで渋滞が発生しており、

それを尻目に走り抜ける。何度か幅寄せしてイヤガラセしてきた春日部ナンバーの

白のバカオデッセイも渋滞に引っかかっている。

実に気分が良い。いつまでもそこでハマっていなさい。

荒川に差し掛かり荒川サイクリングロードに入って川口に戻ろうかと思ったが、

街灯が全然無い真っ暗な状態なことを考えて、そのまま直進し本郷通り北本通を経由することにした。

20時少し過ぎに無事帰宅。疲れた疲れた。