多摩川サイクリングロード(続き


今日は夕方から学生時代の友人たちと新橋で忘年会があるが、それまでの時間で

この前の多摩川サイクリングロードの続きを走ってみることにした。


午前11時近くに川口の自宅を出発し二子玉川へ向かう。

川口→赤羽→十条と来たあたりで、このまま明治通り経由で都心を進むよりは、

環八あたり通ったほうが近いのでは無いかと余計なことを思いついてしまった。

十条の自衛隊前から比較的広い道に入り、適当に方向の見当をつけて走ったものの、

じきに道が細くなり、住宅地の中を行くうちに現在地が分からなくなってしまった。

ぐるぐる走り回っているうちに旧中山道に出た。その後川越街道から環八へ。

環八は鉄道をオーバーパスする箇所が軽車両通行禁止だったりするなど、

自転車にはあまり優しくない構造だ。

二子玉川から二子橋を渡り二子新地駅近くに到着。

昔は「二子新地前」という駅名だったが、「双子死んじまえ」と聞こえるとのことで、

二子新地に改称されたのは比較的有名な話だろう。

ところで途中道迷いなどで時間をロスしたせいで、13時になってしまった。

16時30分までには帰宅しないことには、忘年会に間に合わなくなる。

ここまで追い風気味で来たので、当然帰りは逆風。時間も多めにかかるだろう。

多摩川の河口に行くどころか、今からでも引き返さないことにはという状況だ。

しかし、それではムナしいので、数キロ先のガス橋というところまで行く。


河川敷では少年野球が盛んに行われていて、あちこちから「リーリー…」という

掛け声が聞こえてくる。あまりの大合唱(?)に、秋の虫かと突っ込みたくなる。

しかし、この「リー」ってやつ…高校野球とかプロ野球の中継ではちっとも聞こえてこない。

野球のことは良く分からないけども、黙ってたほうが盗塁しやすいんじゃないのかなぁ。


途中一本のイチョウの大木があり、素晴らしい黄葉を見せていた。このイチョウだけが、

ガス橋までのビューポイントだったような気がする。

走行中かなりの数の小さな虫が飛び回り顔面に当たってくる。

そうだった…前回多摩川を走ったときも同じようなのが飛んでて不愉快だったのだ。

ガス橋には13時30分前に到着。実に短いが、時間が無いから致し方ない。

橋を渡り環八に出て、久が原・南雪谷の住宅街を抜け、中原街道を五反田方面に進む。

途中、太目のライダーが追い抜いてきた。

どうぞご自由にと思っていたが、上り坂で急激にスローダウンしてきた。

譲った手前抜き返すのもなぁ…と逡巡したが、余りにもノロいので結局抜き返した。

ところが下り坂になって太目氏が猛然と抜き返してきた。

しかし、次の上りで再びノロノロになり車間が詰まる。ペースが合わずにプチストレスだ。

再度抜き返して今度は下りでも追いつかれないように速度を上げると、太目氏は見えなくなった。


外苑西通りを経て、新宿から明治通りに入る。地下鉄工事の影響で走りにくい。

久々に「のぞき坂」を行きたくなり、高戸橋から明治通りを反れる。

ここは都内屈指の急勾配の道で斜度は23度とのことだが、インナーローを使えばさほど苦労しない。

雑司が谷鬼子母神の脇を通り、池袋に向かうべく明治通りを通ると人人人…自転車は邪魔モノだ。

少しでも混雑を避けるべく明治通りから外れて進むと、「南池袋大勝軒」なる店を発見。

閉店した「東池袋大勝軒」が復活したのか?!と一瞬驚いた。いずれ食べに行こう。


明治通りを経て、滝野川から自転車通勤しているときに通る道へ入る。ここまで来ればもう日常だ。

ふと、東十条の和菓子店「草月」に立ち寄りたくなった。ここは「黒松」(1つ105円)というどら焼きが

有名な店だが、いまだかつて食べたことが無いのだった。

たまに会社帰りに行ってみると「黒松は売り切れです」の張り紙をムナしく見るばかりだった。

土曜の昼に売り切れってことは無いだろうと、店へ行くと大行列…

和服の上品なバア様連中が並んでいるところへ、ヘルメット姿の自分が居るのは不自然だがまあいいや。

散々並んで黒松を4つと、桜茶1袋を求めた。

しかし、帰り道はいろいろ寄り道した割には時間がかからなかった。川口には15時40分頃に到着した。

絶対的に行きよりも距離が短かったと思える。最初から環八など通らなければ良かった。

時間があったので、いつも自転車を見てもらっているバイシクルセオ川口店に立ち寄る。

ここまで走るうちに、リアのギアが自動変速したり、シートポストが自然に下がってしまったりと

不具合が見受けられたのだったが、直してもらっているうちに時間がどんどん経ってしまい、

忘年会の集合時間に若干遅刻するはめになってしまった。