小役人魂

労働基準監督署に36協定の届出をしに行った。

対応した中年の女性係員に、事業所分の届出書と事業所のリストを渡すと、

「リストはきちんと北から南の順番になってる?」と聞かれた。

いいえ…と答えると、順番になってなきゃ受付できないと言われた。

去年はこれでOKだったのになぁと思ったが、それを言ったところで、

「ダメなものはダメです」と憤激されるのがオチだ。

だいたい、今回の届出に当たってはネットで、他の労働基準監督署のサイトではあるが、

届出の手順を確認し問題が無いことをチェックした上でのことだったのだが、

それを言えば、「ウチはウチです」と激昂されるに決まっている。

まあ、こういう役所ではシタテに出ないで、大きな声を出せば、ムリな話でも通るものなのだが、

そういうチンピラみたいなマネはしたくなかったので、「はぁ…」などと困った風にしていると、

中年女性係員は、「ちょっとこっちに来なさい!」とキビシイ小学校のセンセイみたいな口調で、

空いているテーブルに招いた。

そこで、「北から南の順番とはこういうことなのです!」とリストを渡され、

さらにこの労働基準監督署における届出のキマリのパンフを渡され説明された。

最後に、「いいですね!。郵送でいいから再提出してください!」と

若干ヒステリックに言い放ち、持ってきた書類を突っ返され、すたすたと去っていってしまった。

しばらく呆然とテーブルから離れられないでいたが、次第にこの理不尽な感じな何なのだ!?

とハラが立ってきた。

簡単に言えば、リストに基づいて届出書を各労働基準監督署に送るだけの仕事なのだ。

それって、北から南に並んでなきゃ出来ないってのか?

宅急便で複数の荷物を出しに行ったら、「荷物の順番が北から南に並んでなきゃ受け付けないよ!」

といわれるのとまったく同じことだ。

お役所仕事、ここに極まれりだ。

法律というか、施行規則で全国的にそういうことになっているならば仕方がないかもしれないが、

ここだけのローカルルールを作って、それを押し付けてきて、仕事をしている気になっているんだから、

下らないにも程がある。

そんなつまらんルールを作るより、サービス残業とか違法派遣とか取り締まった方が、

世の中の仕事になるっての。

つまらんところで権力ふりかざすな。小役人め!