午後から北上サイクリング

午後から川越あたりまで行って帰ってくる予定で、サイクリングに出かけた。

新大宮バイパス沿いの戸田にある吉野家で牛丼大盛りをかっ込んで、14時出発。

走り出してすぐに、これはすごいのではないか?!と思えるような追い風を受けていることに

気がついた。

このまえの箱根サイクリングでは終始向かい風に四苦八苦したので、今日はその時の苦労の

貯金が戻ってきたのかと思ってしまった。

川越へ向かうR16の分岐まで来たが、ここでこの追い風と別れるのは余りにも名残惜しい

気がしたので、もう少し行ってみることにした。

もう少し行くと、熊谷バイパスとの分岐まで来てしまった。

ここから先はバイパスを通って行田まで行き、見沼代用水沿いに帰ってくるというサイクリング

は何度かやったことがあったが、未知の領域の熊谷市街方面に向かうことにした。

熊谷市街は15時30分着。

帰りのことを考えると、向かい風でイヤになるのは明白だったので、適当に北上して

輪行して帰ってくることにした。

カバンに輪行袋を入れっぱなしにしておいたからこそ、このようなことが出来た。

群馬県高崎市境には17時に到着。日が長くなったためか、まだ明るい。

群馬は群馬でも、渡良瀬遊水地あたりの限りなく東京に近い詐欺的な群馬じゃなくて、

正真正銘の群馬である高崎まで来たのだ。

しばらく走ると高崎観音が見えてきたが、まもなく道は自動車専用のような

風情になってきて、やがて長野方面に向かうR18の分岐まで来たら、

そのままR17を自転車で直進できない構造になってしまった。

仕方なく、河川敷に下りてR18をアンダーパスでやり過ごすと、

反対側からMTBに乗った若い外人2人組がにこやかに Hi!と声をかけてきた。

おぉ、旅先でのこういう何気ない触れ合いというか、印象的なひとコマってのはいいよなぁなどと

私もHi! などと、決して会社の人には言わないような挨拶を返すと、

彼らは、Do you speak English?と言ってきた。

そこで、つい A littleなどと答えてしまったら、ニコヤカな笑顔を

しながら立ち止まってしまった。

素通りして頂きたかったのに、予想外の展開にアセる。

A なんてつけなきゃ良かったが、中2レベルのインチキ英語は意外に通じて助かった。

彼らは、マグアイアとダニエルズという名前で、ニューヨークから来たそうだ。

私は、カワグチから来たと言ったが、当然ながら分かるわけが無かった。

川口と現在地を地図で示すと驚き、4時間で来たというと更に驚いていた。

あんまり得意になって誤解されても仕方が無いので、追い風で助かったことと、

電車で帰る旨は言っておいた。

しかし、川口の字を見て、River mouth?なんて言ってきて、逆にこっちが驚いた。

Chinese characterは少しは分かるという。

記念に彼らの写真を撮らせてもらった。

しかし、なんでこんなにフレンドリーに話しかけてくるのかなぁとギモンに思った頃に、

2年間日本に居て、キリスト教の布教をしているとの話をしてきた。

サイクリストとしての興味から話かけてきたんじゃなかったんだ。

そうかそうか、いままでの振る舞いはこのハナシにつなげるための前振りだったのか。

しかし、このまま今日は教会にご招待されたらマズイなぁという心配なココロとは裏腹に

クリスマスのときに教会に行ったことがあるなどと調子のイイことを言ってしまった。

わぁ、なんてことを言ってしまうんだ…

ただ、Salvation armyの教会と言ったら、なにか宗派が違っていたようだった。

短い時間だったがかなり長く感じられて、彼らと別れた。

このまま川沿いに進んでいったが、どんどん高崎市街から外れてしまったことに気が付いた。

おかしいなぁと思っていたら、利根川だと思っていたこの川は、全然違う川だった。

すっかり暗くなってしまった県道を前橋駅まで向かって走る。

前橋駅には19時前に到着。距離115キロ。

駅前のヨーカドーで牡蠣弁当とビールを買い込む。

ヨーカドーのカードを持っていたので、今月失効するポイントがあるから、

それを使うと言ったら、初めて利用する店舗では使えないと言われてしまった。

駅前で自転車をバラし輪行状態にして電車を待つが、意外に本数が無い。

ホーム上には乗客がどんどん集まってくる。自転車が邪魔になりそうだ。

19時44分発の高崎行きに乗ると、車内は都心の通勤ラッシュ同然の大混雑だった。

案の状、ヒンシュク視線に晒される。若い女性が多いが、何かイベントでもあったのだろうか。

高崎でどどーっと客が下りたが、接続電車を見るとそれなりに混んでいたので、

グリーン車の利用を決める。

グリーンに乗り込むと、まったく1両貸切状態のガラガラ加減だったが、

自転車を置けないことに気が付いた。

前輪を外すだけの簡単に輪行できる袋だが、長さが結構あって、

デッキに置くと通路を塞ぐ格好になるのだ。

どうしようかと四苦八苦していると、グリーンアテンダントの人が検札にやってきて、

事情を説明すると、混まない列車なので空いている座席に置いて良いとの了解を得た。

グリーン車輪行に不向きなのかなぁ。