ロマンスカー メトロはこね号

いつものK氏とT氏と一緒に箱根に行ってきた。

新型ロマンスカーメトロはこね号に乗るのが、今回の目的の一つだ。

行きは普通の小田急電車の急行に乗り小田原で下車。

駅構内の市役所出先機関で市内地図を入手し、小田原城に向かう。

駅前には正式な登城口と近道別に道標が出ていたが、別に正式じゃなくてもいいので

ズルい道を行く。多くの観光客も近道を辿っていたようだ。

しばらくほかの観光客の後にくっついて歩いていたが、狭い歩道に辟易して向かい側の歩道を

行くと、城の入り口からそれてしまった。混んでても後をつけてけば良かった。

先の横断歩道から元の側の歩道に戻る。近道になりそうだったので、駐車場を突っ切ろうとすると、

警備のジイサンから歩行者通行禁止だと注意を受ける。うまくはいかんなぁ。

小田原城は満開の桜だった。

城の周りをぐるっと歩いてみる。なかなか本格的なミニ鉄道がありそそられる。

せっかくなので天守閣に上る。K氏のJAF会員証のおかげで入場料が割引になる。

途中階の展示施設は素通りし、最上階に向かう。

眼下には小田原市街、相模湾が一望。桜の下を走るミニ鉄道も見える。

なかなか見事な眺めで、これでは殿様はやめられない。

人がわらわらと小さく見えて、まさに「下々の者」という感じだ。

城址公園内に象が見えた、えっ!?

天守閣から出て、象のところに向かう。名はウメ子。意外に小さい。

なんだか物悲しい感じを覚えた。

常盤木門を抜け、二の丸広場に向かう。かまぼこ関連のイベントをやっているのだが、

実際に行ってみると、会場の半分がガラクタ市(骨董市?)で占められていた。

どこからか、「コレ本当は5万はするヨ!」なんて声が聞こえた。しないしない。

カマボコのアレンジ料理の試食が1皿100円で売られていた。

3種類ぐらいあったが、カマボコの切れ端に生ハムを巻いてオリーブオイルをかけたものを食べる。

味はまぁまぁだが、しかし、きれっぱし感が濃厚。

白身魚のパテの プロシュート包み 南欧の香りを添えて」

ぐらい名前をつけないと、納得いかん!

昼時なので昼飯にするが、最初の蕎麦屋は行列。ほかの店も満席。

入り口のガラポン抽選会に惹かれて、「らーめん宿場町」というラー博のミニチュア版みたいなところに入る。

4軒ラーメン屋が入っていたが、さほど待たずに入れそうだった、まるぼし食堂に入る。

他店が北海道・喜多方・九州ラーメンだったのに対し、小田原の地元のラーメンのようだったので、

良い選択だったと思う。私はサンマーメンを注文。

なかなか旨かった。

ラーメンを待つ間他店の情報を見てたが、「ひぐま軒」が「全国で小田原にしかない

北海道ラーメン」というわけのわからんコンセプトを掲げていた。

北海道でさっぱり見かけなかった「どさん子ラーメン」と一緒じゃないか。

ガラポンくじは、K氏、T氏、私とも全部ハズレ。ハズレ賞?の飴をムナしく口に放り込む。

シャッターストリートと化した駅前地下道を通り抜け、再び小田原駅へ行き小田急電車で

箱根湯本へ。そこから箱根登山鉄道に乗り継ぎ、宮ノ下へ向かう。

登山鉄道は大混雑。首都圏のラッシュ並みだ。急勾配をゆっくりと、スイッチバック

交えて高度を稼いでいく。

宮ノ下に着いたら、ちょっと寒かった。改札がパスモ対応になっていた。何となく興醒め。

10分余り歩き、共同浴場の太閤湯へ。300円也を払い湯に入るが、だいぶ客が多かったようで、

本来の透明な色ではなく、皮脂で若干汚濁していた。

再び、登山鉄道で箱根湯本まで行き、メトロはこね号発車時刻近くまで、駅前の土産物屋を

物色する。揚げカマボコを土産として求め、コンビニで車中用のビールを買う。

小田原の地ビールがあるはずと思っていたが、コンビニにも駅にもどこにも見当たらず残念だった。

少し早めにホームに行き、やがてメトロはこね号が入線。「北千住」の行き先表示が不思議だ。

4人向かい合わせにして、発車後に乾杯。各人が買ってきたかまぼこを、つまみにする。

なかなか優雅な気分。車内販売で追加でビールを買ってしまった。

途中町田でT氏と別れる。

やがて地下鉄千代田線の区間に入った。

表参道・霞ヶ関・大手町と停車するたびに、ホーム上の人から、

「エッ?何この電車?!」みたいなオドロキとセンボーのマナザシが向けられる。

一見、無関心のようなOL風やギャルどもも、チラチラこっちを見ちゃったりして…

気にしているのが見え見えなのだよ諸君! 素直になりなさい!

そりゃそうだろう。いつも泥んこのトラクターしか走ってないようなトコロに、

いきなりピカピカのフェラーリが登場したみたいなもんだ。

ホーム上では、「この電車にはご乗車になれません」との放送が流れている。

キミタチのように地下鉄線内だけの客は、メトロはこね号には乗れないのだよ!

もっと、うらやましがりなさい!! わはははは。

などとサイテーな優越感に浸るのもつかの間、終点の北千住に到着。

再び平凡な通勤電車に揺られて、川口まで帰るのでありました。

楽しい時間はあっけないなぁ。