新入社員研修(2)

今日から新入社員研修の始まりだ。

遠方からの参加者は既にワタシと同じSホテルに前夜のうちにチェックインしている。

余り食欲が無く、ホテルのバイキング形式の朝ごはんは、

クロワッサン、バターロールラタトゥイユ、ジュースだけで済ませた。まったくもったいない。

朝7時40分にホテルのロビーに集合だったが、出欠をとると、まだ来てないのが2人居る。

部屋に電話すると寝ぼけた声が返ってきた。

部屋まで行って、「みんな待ってるから早くしなさい!」と急かすが、のんきにもペットボトル飲料に

手をつけようとしている。研修初日から緊張感が無い連中に、思わず声を荒げてしまった。

結局10分遅れで全員集合。

タクシー分乗で研修会場に向かうべく、ホテルの外に出る。

が、1台も停まってない。

昨日のタクシー運転手に尋ねたら、いつも停まっているから大丈夫だよなんて言ってたのに。

ドアマンに聞くと、電話で呼ぶと10分ぐらいかかると言う。これじゃ間に合わない。

ふと、50メートルぐらい向こうにタクシーが数台停まっているのが目に入り、何とかなった。

研修会場の支店にはぎりぎりに到着した。


8時30分になり開始。20人以上を前にして、初めての研修だ。

学生時代にちょこっと家庭教師をやっていたが、緊張感はとてもその比じゃない。

まぁ、実際に始めてみるとそれほどでもなかったが。

オリエンテーションとか、会社概要とか、社会保険の話とか原稿を見ながら進めていく。

最初は、予定時間に対して、相当時間が余ってしまうのではないか、

1時間話すつもりが5分で終わってしまったら、残りの55分をどうすればいいのだろうか…

などと心配してたが、逆に時間不足で説明不足気味になってしまった。

しかし、原稿を用意しておいてつくづく良かったと思った。

もし無かったら、おかしな失言をしたり、散々なことになっていただろう。

電話研修は外部業者に任せた。グー!とかコォー!のネタで最近流行っている

エドはるみみたいな感じの先生がやってきたが、当然そんなことはしない。

プロの研修が終わって、引き続き自分の番になった。まったく雲泥の差で、新入社員が気の毒。

ま、申し訳ないが、諸君には実験台になってもらうのだ…とは言って無いけど、そんな感じ。

なんとか無事に一日が終わり、ホテルに戻る。

緊張して無いとは思ったものの、どっと疲れてしまった。

友達に電話して、飲みに行き、やっと緊張が解けたような感じがした。