新入社員研修(3)

研修2日目。

朝ごはんは昨日と同じで少なめ。これがプライベートなら、たらふく食べるのだろうが、

どこかで緊張しているのだろう。

うるさくガミガミ言わなくても、ちゃんとやるだろうと思っていたが、

昨日ネボスケしてた2人も、ちゃんと時間前にホテルのロビーに

集合してて安心する。

タクシーも昨日の失敗を生かして、昨夜のうちにホテルフロントを通して頼んでおいたので、

今朝は「タクシーが無い!」とまごつくことも無くて済んだ。

研修会場には、開始20分以上も前に到着して、実に余裕。

研修の前任者がロクに引き継ぎせずに結婚退職してしまったので、研修はキミがやりなさい

と言われたときには、途方に暮れてしまったが、とりあえず今のところは何とかなっている。

まぁ、研修の準備を通してキミ自身の勉強にもなるんだよ、という意味合いがあるのだろうと思ったが。

それにしても、前任者から言われていたことといえば、

ネームプレートはこの缶の中に入っているわよ!と教えてもらったことだけなのだ。


さて、今日は就業規則の話から始った。

配っておいた資料をあらかじめ読んでおくようにと言っておいたが、やっぱり読んでないのが

数名いた。

ここぞとばかりに、仕事というのはすべて納期があって、それを守らないというのは、お客様を

はじめ周りに迷惑を…などとエラそうなことを言っておく。ま、本当にピンチなメに遭って、

はじめて納期などの大切さが分かってくるだろうが。

規則を読んでもらい、それに対する解説をしていくが、小学校レベルの漢字が読めないのが居て、

がっかりきた。

ワタシも興味があるけど、新入社員が興味があるであろう、年次有給休暇について時間を

かけて説明してたら、またまた時間が無くなってしまった。

午後は退職金制度などに続いて、マナー関連の研修。

それにしても、眠そうにしてるのも、いや、眠りかけているのが数名いる。

まあ、ワタシもそちら側=受講者側になれば眠くなるだろうということが分かるから、

そうそう強くは言う気になれない。

そのかわりに、眠そうな人にもそうで無い人にも関係なく、質問をどんどん順番に投げかけて、

眠気防止に努めるようにした。

眠そうな人を集中攻撃したら恨まれるかもしれないから、公平にやるように心がけた。

しかし、自分でも出来ていないことを、次から次へとエラそうに新入社員に説明するんだから、

もし自分の正体がバレたら、「お前には言われたくねーよ」なんてことになるんだろうな。

例えば、自分は会社にぎりぎりで来ているのに、余裕を持って仕事に取り掛かれる時間に

出勤するのが必要なのです!などと言ったり、自分の机の上は散らかり放題なのに、

整理整頓の大切さを説いているんだから。


テレてうまくいかないと思っていた、挨拶の練習は、みんなうまく出来ていた。

いやぁ、役者が揃っていらっしゃる!

しかし、知っていることと、出来ることと、実際にやれていることは別物。

ちゃんとした挨拶をしようと思っているんだけど…

と言ったって、実際の行動が伴ってなければ、相手に伝わりようがありません!

いろいろ言ったが、「笑顔で挨拶」。とりあえず、これが出来れば新入社員には十分なのです!

などと、相変わらず、エラそうにセンセイの真似事をしているのでありました。