そら豆

友人から電話があり、仕事帰りに一杯ということになった。

ここのところ、遊ぶことばかりしか考えてない感じ。

いや、仕事はちゃんとやっているか…

待ち合わせ場所は友人の勤務先から程近い、原宿竹下通りの入り口だが、

時間に余裕があったので、表参道で下車。

新潟県のアンテナショップに立ち寄る。それ以外は自分には縁が無い店だ。

ちょうど佐渡の特集をやっていた。

北雪梅酒と、かんずりみたいな「かぐら辛っ子」というものと、笹団子、

暑かったのでビバオールという棒アイスを買う。

ビバオールは新津の友人から教えてもらったやつで、東京ではここぐらい

でしか見かけたことが無い。

中にイチゴのペーストが入っていて、とても旨いと思うのだがマイナーなんだよなぁ。

裏原から竹下口に向かう。

裏原に来るたびに思うのは、こんな路地裏まで!と思うようなところにまで

シャレこいた店がオープンしていて、それが客で混んでいるかというとガラ〜ンとしていて、

よくこれで商売成り立つよなぁということ。

7時ちょっと過ぎに竹下口へ到着。友人もちょうど会社を出るところだった。

めぼしい店を知らないので、友人に任せる。

東郷神社を抜け、渋谷中央図書館の脇を通り坂を上がって、出たところの通りを

渡ったところに店はあった。

「そら豆」という串焼きの店。店に入ると、カウンター席の端っこに通された。

ムムと思ったが、まあ周囲に人が居なけりゃテーブル席よりはかえって話しやすい

環境だ。

最初はビールで乾杯。

どっちも食べるほうなので、じゃんじゃん注文する。

芋焼酎の品揃えは結構あって、なかなか良い。

最初は佐渡に行った話しとか、草津温泉での恒例行事の話とかしてたが、

杯を重ねていくと、友人の話に移っていった。

それを聞くと、仕事場で結構理不尽な扱いを受けているんだなぁと思った。

しかし、ちょっとグラスが空いたり、皿が空いたりすると、すぐに店員のコが

飛んできて、いかが致しましょう!と聞いてくる。

我々の食べるペースが速いのもあるけども、もうすこし放っておいてくれればなぁ。

散々飲んで食ってして、店を後にした。腹いっぱい。

ところで、そら豆という店名ではあったが、肝心のメニューには「そら豆」は無かった。