銚子サイクリング

梅雨の中休み的な天気だったので、銚子までサイクリングに行ってきた。

前回は寒い時期で日没も早かったが、今回は日が長くなっているので安心だ。

毎度のことだが、行くぞと決めてからのグダグダで、出発が11時少し前になってしまった。

今回は、レーサーパンツというものを着用してみた。

佐渡のサイクルイベントに参加したときに殆ど全員がそういう格好をしていたので、

やはり専用のウェアというのは良いものだろうかと思い、後日購入してみたのだ。

で今回の銚子サイクリングは、その着心地の確認の意味もある。


自転車はジェイミスオーロラ号を選択。ヘルメットにグローブをして、

汗をうまく放出する機能性の半そでTシャツ、レーサーパンツを身にまとう。

鏡をみたが、別に変でも無い。


環七に出て、葛飾区の境にあるSHOP99でベビーチーズ、ミニ羊かん、500のペットボトル

2本、コロッケナポリタンのコッペパンを購入。

朝食からインターバルがあったので、パンを食べる。残りは行動食とする。

環七はところどころ渋滞。路肩も皆無なので、クルマが停まれば自転車も停まる。ノロノロだ。

おまけに渋滞を嫌う車が、後方確認もせずに急に左折することがあり、危なくて仕方ない。


国道6号に出て、江戸川を渡り千葉県に入る。

環七よりはだいぶ走りやすい。

松戸隧道の手前で、船橋方面に右折。国道464号に入る。

国道といいながら県道並みの対面2車線だが、交通量はかなり多い。

毎度思うが、どうして千葉の道は渋滞するんだろうか。

環七よりは路肩に余裕があるので、渋滞の車列をどんどん追い抜いていく。気分がいい。

あまり道路状況のよくない国道464号だが、鎌ヶ谷から千葉ニュータウンへ至る

直線路に入ると劇的に良くなる。

北総公団線をはさんで左右の車線は完全分離、片側2車線だ。

アンダーパスの立体交差も多いが、その分アップダウンがあるわけで段々かったるくなる。

途中のジョイフルホンダ構内のガソリンスタンドがレギュラー159円になっていた。

今度クルマで来るときのために要チェックだ。

途中、羊かんやチーズなどを食べていくが、暑くて既に片方のペットボトルは空っぽだ。

ニュータウンを過ぎ、印旛日本大の駅を過ぎると、再びローカルな道路になった。

景色的には特筆するものが無く淡々と走っていくと、印旛沼が見えてきた。

既視感を覚えたが、なんのことはなかった。

以前に印旛沼サイクリングしたときに辿ってきた道のりを逆に来ていることに気が付く。

ここでウナギを食べたっけなと思い出したらハラが減ってきた。

ウナギ屋のそばのスリーエフに立ち寄り、サンドイッチ、500のペット、紙パックの500の

グレープジュースを購入。

宗吾霊堂まで行ったら食べるとしよう。

この国道464号はこのあたりは宗吾街道と呼ばれている。

このあたりの名主であった佐倉宗吾(惣五郎)は凶作と重税に苦しむ農民のため、

江戸に出て四代将軍家綱への直訴をしたが、直訴ご法度の罪で処刑されたという。

その結果、税は軽減されたということで、義民宗吾様などと呼ばれている。

宗吾街道はウナギ屋が何軒も並んでいた。

コンビニでサンドイッチなんか買ってる場合じゃなかったな。

坂を上ると、義民宗吾様の生家「宗吾旧宅」の看板が出てきた。

素通りしたが、気になって引き返す。

坂を下って200メートルなどと書かれているのが気になる。再び登りかえすのか。

ま、せっかくだから行ってみると、普通の民家の隣にその生家はあった。

中を覗いてみようと思ったが、なんだか普通に人が住んでいるような気配だったのでやめた。

続いて、宗吾霊堂に向かう。ダラダラの登り坂が堪える。

小さな祠かなと思っていたが、立派なお寺だった。土産物屋が並び、

昔ながらの観光地という感じで、なかなか面白かった。

宗吾の生涯を展示した記念館があったが、入場料700円を見てパス。

決してつまらなそうなワケでもなかったので、次回来よう。

しかし、宗吾霊堂はサンドイッチのような雰囲気じゃない感じがしたので、食べそびれた。

成田市街に近づいてきたが、成田山に行くのはパス。

国道464から分かれて、八日市場に向かう国道296号に入る。

しかし、この道もアップダウンだらけで、イヤになってくる。

基本的にこのあたりは台地上の地形なのだが、台地を開析する谷や小河川が頻繁に現れて、

そのたびにムナしい登り下りを強いられるのだ。

こんなことなら前みたいに利根川に沿って行くんだったが、後悔先に立たず。

多古町に入り、坂を下りたら、広々とした田園がひろがってきた。

どうやら台地上の地形から解放されたようだが、今度は微妙な向かい風に悩まされた。

道の駅多古に寄り、ここでサンドイッチ類を食べる。

どうも脚に力が入らなくなってきてたので、もっと早く食べておくべきだった。

イカが一切れ100円だったので食べる。おいしい。

併設する産直売店はなかなかの規模で、品数豊富。今度はクルマで来よう。

八日市場に入る。いままで国道の標識に「八日市場」という表示が無かったのだが、

市町村合併で、匝瑳市という名前に変わっていたのだった。

国道126に入ればそのまま銚子に向かうのだが、九十九里浜に行くべくそのまま直進。

しかし、ハンガーノックなのか、献血で失った血が戻っていないせいなのか、脚に全然力が入らない。

時速20キロを出すのがやっとだ。

途中、「九十九里ファーム、自家製アイス1.5キロ」のような手作りの案内が見えたので、

ふらふらと向かう。

本当にこの道でいいのかと思うような田舎道を走り、ファームの売店へ。

カップのバニラアイス(200円)を購入し、店内で食べる。結構固くて難儀する。

ペットボトルに水を入れてもらって出発。銚子まで近いですよね?とオネーサンに聞くと、

クルマで40分ぐらいという返事、田舎道のクルマで40分…がっかりきた。


吉崎浜という海岸に出る。九十九里浜が眼前だが、予想してなかったものが目に飛び込んできた。

「太平洋岸サイクリングロード」

九十九里浜沿いには県道が走っているのだが、まるきり海岸沿いというわけではないので、景色的には

期待出来ないのだが、このサイクリングロードは見たところ堤防沿いだ。これは良い。

ただ、サーファー達が道を塞いでいたり、飛砂でハンドルを取られたりと若干の障害はあった。

これで脚に力が入っていれば最高なんだが…

飯岡町のみなと公園でサイクリングロードは終了。県道に入ると、飯岡温泉の文字が・・・

へぇ、温泉があるんだ。

温泉施設の外側にちょろちょろと流れ出ている源泉があったが、緑色でコキタナイ感じだったし、

銚子までまだまだあるのでパスする。

飯岡から国道126に入り、ダラダラ坂を上ると、銚子市に入った。

が、また坂を下りて登ってという成田市周辺同様のいやらしい地形になっていた。

中国道から分かれて犬吠埼に向かう道に入る。

クルマだったらさぞかし気分が良い道なのだが、ここもアップダウン。

下りで66キロ出してみるが、登りは10キロ。

寄り道ばかりしていたせいもあるが、犬吠埼には夕方6時に到着。

前回と違って、まだまだ周りが明るくてほっとする。

周辺にはホテル・旅館があり、犬吠埼温泉が湧いているのだが高くてやめる。

銚子駅に18時55分到着。

尻は大して痛くも無く、レーサーパンツの効果は確かにあったことが確認できた。

駅前の交番で近くの銭湯を2軒教えてもらう。

漁業の街らしく、まずは「大漁湯」に行ってみるが、既に廃業している様子だった。

2軒目の松の湯に入る。銭湯などしばらくぶりだ。番台のジイサンに360円払う。

犬吠埼温泉もいいが、こういう銭湯も値段に見合った満足感があって尚良い。

汗を流して、風呂に入りさっぱりした。

電気風呂という小さい浴槽があって、入ってみたが、電気のせいで体が勝手に捻じ曲がってしまい、

最悪だった。普通の浴槽に入っていた人からは、「ワタシも1回入ったけど、こりごりで

二度と入らない」と言われた。

輪行状態にして、モルツとおにぎりを買って、銚子発20時01分の千葉行き電車に乗る。

もう、すっかり真っ暗だ。列車は横座りだったが、ガラガラだったので気兼ねせずに飲めた。

携帯の乗換え案内のサイト見たら、途中成田で京成線に乗換えたほうが安くて早く着くことが分かった。

きっぷは東京まで買っていたが、成田で下車する。駅員がこのきっぷじゃ精算できないなどと言い出したが、

区間変更すれば出来るでしょと言って、精算して差額を返してもらう。まったく油断ならない。

京成成田駅はJR成田駅と離れていて、迷ってしまった。輪行状態の重い荷物を肩からぶら下げてよろよろ

歩いているうちに、汗をかいてしまった。銭湯でさっぱりしたのに…

京成成田から特急の上野行きに乗る。特急と言ってもスカイライナーじゃなくて、普通の電車だが、

入線してきて愕然とした。

海外旅行からの帰り客で溢れていたのだ。おまけにトランクなどの大荷物だらけ。

旅行客はみんなスカイライナーに乗るものだと思い込んでいたのが間違いだった。

なんとか乗れたけども、こんなことだったら、成田で乗換えするのではなかったなぁ…


走行キロ147.15キロ。