日光サイクリング

昨晩は、学生時代の友人と暑気払い。飲んで食べて楽しい時間を過ごせた。

会社の飲み会では、変な酒の残り方をするけども、仲間との酒は残らないのがいい。

目覚めが良かったので、どこか行くべく地図を眺める。

季節は夏だから、南風を期待して北の方に目標を定め、日光に行くことにした。


サイクリングは早立ちが基本だというのに、

サンジャポをダラダラと見てたせいで、時刻は11時40分になってしまった。

全然準備無しで、肩掛けカバンに地図と着替えと財布とケータイ、替チューブを

放り込んで出発。

おまけに、ヘルメットも、グローブも無しで、街乗りとして使っているクロスバイク

選択した。

やる気の無いやり方をしたバチが当って、国道4号を走行中越谷のあたりで、

トゥークリップを留めるネジが外れてしまった。

仕方なく、左側はフラットペダルにする。走りにくくて仕方が無い。

しかし、期待していた通りの追い風のおかげで、ラクなことはラク

春日部で旧国道4号に入る。新4号バイパスは道はいいかもしれないが、

なーんにも無いところを走っているので、つまらない。

春日部のミニストップで、スパゲティを買って食べる。

ちゃんと補給しないとハンガーノックしてしまう。


それにしても暑い。

追い風なんだけども、消耗してしまい、思ったようにスピードが出ない。

杉戸高野台のビックエーという安いスーパーに入り、ペット飲料と白熊というアイスを

買う。白熊アイスは九州名物らしいのだが、なかなかイケる。

暑いときは水分をがぶ飲みするより、アイスを食べるほうが効率的にカラダを冷やすことが

できると思ったのだが、持続性は無かった。


国道4号はバイパスじゃなくても、単調だった。

権現堂公園という出来たばかりのような公園が道路右側に見えた。

水道があったので、立ち寄ってアタマから水をかぶる。とても気分が良い。

熱射病対策にも良いだろう。しかし走り始めて間もなくアタマは乾いてしまった。

次に水道を見つけたら同じことをしよう。

利根川を渡り茨城県へ。水量が少なくなっていて、河床のドロがだいぶ見える。

古河を過ぎ、栃木県野木町に入る。景色が単調すぎてイヤになる。

小山に入る。神社に水道があるのを発見して立ち寄るが、元栓が閉まっているようで、

つまみをヒネっても、ただの一滴も出なかった。がっかり。

壬生に至る県道の分岐の前に神社があった。手水にかなりキレイな水が張られていたので、

これは!と思って立ち寄ると、水道は生きていた。ここでもアタマから水をかぶる。

生き返る。

国道4号からそれて、壬生に向かう。壬生の市街地は電線地中化工事が進んでいる上に、

街並みを整備しているようで、なかなか落ち着いたところだ。

ここでも水道を探す。今回のサイクリングは水ばかり追っかけているな。

公民館・図書館という案内が出てきたので向かうと城跡のようなところだった。

堀には比較的キレイな水が張られ、鯉が泳いでいた。

手洗い所があったので、立ち寄って顔だけ洗う。とにかく冷やさなきゃやってられない。

水冷ヘルメットなんてあればイイなぁなどと思う。

しかし既に16:00だ。暑さ・体力不足・体重増という三重苦で思ったように

スピードが出ない。

国道121号を北上する。なんとなく道も日光杉並木っぽくなってきた。

と同時に、登り勾配がはじまった。

そういえば、昼にスパゲティを食べただけで、その後まともに補給して無いこと

に気がついた。気になったら、急にチカラが抜けていくような感じになった。

チカラが抜けてきたから、メシを食べてなかったことに気が付いた、という方が正確かも

しれないけど。

道路左側に小さなヤマザキデイリーを発見。白熊アイスとドンベエの大盛りを買う。

あったかい蕎麦とつめたいアイス。買ってから、まともな思考回路じゃないと気が付いた。

緩いけども、確実に消耗させる登り坂は続く。

JR日光線が国道と並行しているが、よく平気で電車が登れるなぁと思う。

文挟駅に立ち寄り、再び顔を洗って冷やす。

登り一方かと思ったら、たまに下りがあったりする。やだやだ。

いつもなら時速20キロ計算で予定到着時刻の見当をつけるのだけども、

全然出ない。

速度が出ない上に、杉並木区間は道幅が狭い。路肩も皆無。交通量少なめだから良かったものの、

たまに後からクルマがくるとヒヤヒヤする。

よろよろと今市に着いた。道路左側にちょっとしたスペースがあり、

水の気配を感じた。すかさず立ち寄ると、水がちょろちょろと流れている。

「いまいちの水」と書かれた板があり、(水道水)なんてのも付記されている。

がっかりきたが、飲んでみると冷たくておいしい。

あえて水道水を自慢したいのだろうなぁ。

今市から日光までは7キロだが、ダラダラ登りが続いて30分は見なければならないなぁ

と思っていたら、意外に早くJR日光駅が見えてきた。

続いて東武日光駅。18:40着。もう周りは薄暗くなってきた。

ちょっと上のほうに日光温泉があったと記憶していたので、

更に登る。約10分後日光東照宮前の神橋の交差点に差し掛かった。

記憶ではこの手前に温泉があったハズだったのに…勘違いだったようだ。

とりあえず、神橋の写真を撮る。

近くの小公園に、電話ボックスがあったので、タウンページで日光温泉を探してみると

確かにあるのだが、住所を見ても皆目見当が付かない。あーあ。

電話ボックスのそばに、「磐裂霊水」という清水が湧いていたので、ペットボトルに入れる。

日本で一番うまい水云々と書かれていたが、すごい自信だ。

水を汲んでいる間、林間学校なのか、小学生の集団がどやどやとこっちに向かってきた。

東武日光に向かって戻ると、相当な下り勾配であることが分かった。

戻る途中も注意深く「日光温泉」の文字が無いか見回すが、無かった。

日光警察署の表示があったので、自転車で来ていて、近くで一浴できるところが

無いか尋ねると、日光温泉までの地図を描いてくれた。

自分の記憶とは全然違う場所だった。

警察署からすぐ右の交差点から大谷川沿いの道を走り、最初のセブンイレブン

右折すると日光温泉というが、セブンイレブンから曲がった道は真っ暗で

不安にかられた。しかし、すぐに日光温泉が出てきた。日光市営施設らしい。

市外のヒトは入浴料400円。備え付けの石鹸はあるが、シャンプーは無い。

受付のオジサンにシャンプーが無い旨言ったら、貸してくれた。

単純温泉で湯は塩素臭いが、コキタナイ状態から開放されるのだから文句は無い。

小さな温泉で、地味な感じなのも好ましい。

日光温泉からは東武日光には戻らず、下今市駅に向かう。

川沿いの道は殆ど下り。ペダルをこがずとも30キロ程度出ているようだった。

もっとも既に真っ暗になってしまったから正確には分からないが。

下今市には20時10分頃到着。既に浅草行き直通列車が出た後で、

次の電車は21時台。途中乗換えがあって、浅草到着が23:50。

こりゃダメだ。

下今市から700メートル先にJR今市駅があるので、そちらに向かう。

途中のセブンイレブンで、コカコーラと蕎麦を買う。

JRも21時10分発だが、川口には23時30分頃到着できることが

分かったので、運賃は高いがJRを使うことにした。

走行距離140.8キロ。