湘南サイクリング③

稲村ガ崎を出発し、渋滞の車列を右に、左にはさえぎるもののない海を眺めながら快走。

やがて、「腰越みなとまつり」と書かれたノボリが目に入った。漁港での祭で、賑わっている。

ちょうど昼時だし、何か食べていこうということで立ち寄り決定。

「まぐろメンチカツ2コ100円」が手頃なので、まずはこれからと思ったが、なかなかの行列。

しばし待ったが、自分の前のオバサンで終了してしまった。がっかり。

大漁旗で囲まれたステージでのオッサンたちのエレキの演奏を聞きながら、

別の店を探してトボトボ歩いていると、店の人が私を追いかけてきて

「もみ海苔」をくれた。嬉しい。

結局、腰越わかめうどん(150円)を食べた。地元のわかめのようで、なかなか旨かった。

地元の小学生によるなんとかエイサーとかいう踊りをやるというので、座り込んで

鯵寿司(500円)を食べながら見物。

鎌倉市長やら市議会議長やらの挨拶のあと、小学生たちの入場。暑さのせいか、練習不足のせいか、

どうも立ち位置が決まらず、ややダラけた雰囲気。

指導している先生と思しき人が出てきて、挨拶のあと、小学生の代表が2人出てきて、

「ボクタチ、ワタシタチは頑張ってやりますので、見てください!」というようなお決まりの挨拶。

演奏はカラオケではなく、後ろでプロの沖縄民謡歌手が三線片手に熱唱し、踊りが始まった。

太鼓を叩きながら、掛け声をかけながら踊るので、この暑い日には大変だろうと思う。

見ると、先生だけが動作も掛け声も大きく、イキイキとしているが、こどもたちからは

「やらされている」感がなんとなく伝わってきた。実際は違うんだろうけども…

先生は「こんなに大勢の人が見にきてくださっているのに声が小さい!、次の踊りはもっと大きく!」

とのたまっていたが、こどもたちの声は相変わらずだった。

来週、腰越小学校の運動会で再度エイサーが披露されるとのことだけども、

この調子では、月曜から一週間は、こどもたちにはキビシイ指導が待ち構えているだろうと思う。

ま、エイサーは沖縄の踊りだが、なんでまたここでやるのだというギモンはあるんだけども。

腰越でも長居してしまったが、江ノ島はもう目前だ。焦らずに進む。

大渋滞の江ノ島大橋を抜け、江ノ島に上陸。友達の一人は江ノ島に行ったことが無いというので、

岩屋のほうまで行った。

途中の売店で「湘南サイダー」なるものを発見。商品を冷蔵庫から取り出そうとすると、

店のオヤジが「何?」と聞いてきた。

ムムム!「なに?」とは客に対して言うコトバか!

せめて「どれにしましょうか?」とか言えってのバーロ。他の店で買うべきだったな。

ちなみに湘南サイダーは、夜店のかき氷のシロップにこんな味があったなぁと思うような味。

なんだったろうか、ナントカハワイとかいうようなヤツ。フツーのサイダーとは違う味だが、リピは無いだろう。

岩屋まで行ったものの、友達は疲れのせいか、まあこんなもんかというような感想だったようだ。

3時近くになった。もうそろそろ戻らねば。

帰りは、微妙な向かい風と登り坂で行きほどスピードは出なかったが、17時30分前には町田に戻った。

途中転倒してしまったが、無事に到着。町田では余り旨くもないステーキを食べて、

パワーを補った。

走行距離84.5キロ。実に充実したサイクリングだった。