ONE EYED JACK

店内の壁

総務の人が課長に昇進したことを祝して、保険会社の人と飲みに行った。

勤め先は保険代理業もしているので、いろんな保険会社の人が営業に来てくれる。

で、出入りしている保険会社の一つに、「総務のNさんが課長に昇進するんですよ!」

と言ったら、「ではお祝いに今度飲みに…」ということに相なった。

保険会社の人が選定してくれた場所は、広尾の鉄板・串焼きの店「百千漫」。

広尾駅から西麻布方向へ外苑西通りの右側を徒歩1分。

有楽町やら新橋のガード下とは違って、コ洒落た感じ。

仕事終わりの酒だから、マズいわけがあるはずが無い。ビールが進む。

串焼き・鉄板の店ではあるが、いろいろとメニューがあり、我々が食した

鳥関係のコースも美味かった。追加の馬刺しも満足。

コースが終わりかけたときに、この後どうしますか?という話になり、選択肢を3つほど

提示されたが、そのうちの一つ、六本木の外人クラブに行くことに。

タクシーで移動したその店は、六本木の路地を入ったところにある、「ONE EYED JACK」

直訳すれば、「一つ目ジャック」だけど、本当の意味は何だろう?

店内に入ると、とても地下にあるとは思えないほど、広々とした空間が広がっており、

インターナショナルな人たちが、たくさんいるではないか!

おぉ、日本を代表する保険会社の人たちは、こんなところに行っているんだ!

ふだん会社の人たちと行くのとは、全然違う世界。

カウンターに座ると、青い目をした大変色白な若き婦女子がハローと声を掛けてきた。

英語だったので、英語圏の人かなと思ったら、旧ソ連から分かれた東欧の国の出身だという。

名前はメリーさん。メリーさん曰く、日本人はシャイだという。

英語に自信がないから尻込みする人が多いんだろう。

けど、ブロークンでもいいから話せば通じると思うしそれが面白い。

自分だって自信が有るワケではない。

店員の方も英語圏の出身の人ばかりではない。通りかかったウェイターは、聞いたらチリ出身。

私達の仕事の内容とか、日本はどこ行ったとか、いろいろ話したり飲んでるうちに時間となった。

駅前留学NOVAの高価版みたいな体験をして、酔った頭で店を出た。

おっと、ついつい「N課長の昇進祝い」という本来の主旨を忘れてしまった。